グラナ・パダーノチーズ保護協会の新たな取り組み
イタリアの伝統的な美食、「グラナ・パダーノPDOチーズ」が日本市場で注目を集めようとしています。グラナ・パダーノチーズ保護協会は、2025年からの3年間、欧州連合(EU)と連携して大規模なプロモーションキャンペーンを展開することを発表しました。キャンペーンのスローガンは「ヨーロッパから届く幸せ。Ciao! Buon appetito! グラナ・パダーノPDOチーズ」です。このプロモーションを通じて、グラナ・パダーノPDOチーズの高品質とイタリアの豊かな食文化を日本の皆さんに届けることを目指しています。
PDOとは?
PDO(Protected Designation of Origin)は、EUが認定する制度で、伝統的な製法と特定の地域で生産された高品質な食品を保証します。具体的には、グラナ・パダーノPDOチーズはイタリアの5地域から生まれ、厳格な品質管理と伝統的な製法を経て作られています。これにより、消費者はその品質を信頼できるのです。
プロモーションの4つのポイント
このプロモーション活動は、4つの主要な分野に注力します。
1.
販促活動の強化
高級スーパーや百貨店での試食イベントや店頭プロモーションを通じて、消費者がグラナ・パダーノPDOを直接体験できる機会を増やします。
2.
飲食業界・メディアとの連携
一流のレストランシェフやフードジャーナリストと協力し、グラナ・パダーノPDOを使用したレシピや業界セミナーを通じて、飲食業界内の認知度向上を図ります。
3.
デジタルマーケティングの展開
ソーシャルメディアや動画配信、オンライン広告などを活用し、若い世代へのブランド認知度を高めていきます。
4.
消費者向けプロモーション
体験型イベントを通じて、家庭でも楽しめるグラナ・パダーノPDOの魅力を広めていきます。
グラナ・パダーノPDOチーズの歴史
グラナ・パダーノPDOチーズの歴史は1135年に遡ります。当初、イタリア北部のポー渓谷に住む修道士たちによって作られ、以来約9世紀の間、多くの人々に愛され続けてきました。このチーズは、イタリア産の生乳を使用し、最低でも9か月の熟成を経ることで、その独自の味わいと栄養価を生み出します。特に、リゼルヴァというタイプは24か月以上熟成され、ファインな風味が楽しめるのが特徴です。
EUの原産地呼称保護(PDO)認証によって、製品の品質は厳格に確認され、消費者はこのチーズの信頼性を持っています。その結果、グラナ・パダーノPDOは日常の食事から特別な料理まで幅広く取り入れられているのです。
グラナ・パダーノチーズ保護協会はこのプロジェクトを通じて、日本の食卓にもイタリアの伝統的なチーズの持つ深い味わいを届けたいと期待しています。
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