伝統が息づく久留米絣
福岡県筑後地方で生まれた久留米絣は、江戸時代から続く伝統的な綿織物です。この地域で作られる久留米絣は、独自の染め分け技法によって生み出される特徴的なかすれ模様が魅力の一つとなっています。福岡の風物詩である博多山笠の法被に使用されていることでも知られており、重要無形文化財としてもその価値が認められています。
Kimonissimoプロジェクトの誕生
Kimonissimoプロジェクトは、コロナ禍の初期、イタリアに布マスクを送ることをきっかけに始まった取り組みです。これにより、久留米絣の可能性に気づいた者たちが、毎日使えるアイテムに昇華させようと活動を打ち出しました。イタリア人の社長ディサント・ダニエレ氏は、久留米絣の製造元を訪れ、その豊かなデザイン性と歴史的背景に心を打たれました。そこで生まれたのが、久留米絣を使用したネクタイや小物の企画です。
Necktie「キモノタイ」の魅力
Kimonissimoが注力している商品は「キモノタイ」と名付けられた久留米絣のネクタイです。レギュラータイや細身のナロータイなど、シーンを問わずスタイルに溶け込むデザインが特徴とされています。このプロジェクトの一環として、久留米絣の魅力をオフィスやカジュアルな場面でも楽しめる工夫がされています。
海外への挑戦
Kimonissimoプロジェクトは、その商品を通じて久留米絣の魅力を海外に広めるため、最近越境EC機能を導入しました。この機能を使うことで、イタリアをはじめとする欧米やアジアの主要国への発送が可能となり、海外の人々にも久留米絣を体験してもらえるようになりました。実際、注文から届けまでのおおよその期間は1~2週間程度です。
先進的なマーケティング戦略
このプロジェクトを運営するディサント株式会社は、企業の商品やサービスに新たな価値を創造するコンサルタントとしても知られています。特に、ブランドや商品の持つ「ストーリー」を再発見することに力を入れています。中小企業が持つ独自の魅力を引き出し、国際的な販路を拡大するための戦略を提案し、企業の成長を支援しています。
結びに
久留米絣の魅力を身近に感じることができる「Kimonissimoプロジェクト」の取り組みは、日常生活に伝統を融合させる一つの成功例と言えるでしょう。このプロジェクトがもたらす新しい文化と、日本の伝統的な技術が世界中で愛されることを期待しています。ぜひ、公式ホームページで商品をチェックしてみてください。
公式ホームページへ
さらに、様々なメディアでもこのプロジェクトが取り上げられてきました。地域の伝統を尊重しつつ、新しい価値を創造していくKimonissimoプロジェクトから目が離せません。