退職代行業界の現状と課題
日本国内での退職代行サービスが普及している中、株式会社Compalyzeが行った調査によって、その実態が探られました。本記事では、Compalyzeが発表した退職代行を主体とする17法人の運営状況や、社会保険の被保険者数についての詳細をお届けします。
調査概要
Compalyzeは、退職代行サービスを主に提供する法人に着目し、社会保険の被保険者数、決算公告、法人登記などの行政データを統合的に分析しました。調査結果では、2026年8月時点で、17社の社会保険の被保険者数が最大13人、中央値でも2人にとどまることが示されました。ただし、10人以上の被保険者を抱えるのは1社のみでした。この調査は、退職代行サービスの実態を把握するための第一歩と言えるでしょう。
業界の構成
退職代行業界には、創業から長い歴史を持つ事業者も存在します。中でも2004年に設立された業者は、累計で約6万8千人を支援したという実績がありますが、その時の被保険者数はわずか1人に過ぎません。これは、役員も含まれる一方で、短時間勤務者や業務委託は含まれないためです。
一方、最大数の被保険者を抱えていた法人は、2025年8月には47人を記録したものの、事件を経て2026年8月には13人にまで減少しています。この変動は、業界構造の不安定さを物語ります。
退職代行サービスの利用動向
東京商工リサーチの調査によれば、2024年以降に退職代行を通じて実際に退職した企業は全体の8.7%、資本金1億円以上の大企業では21.3%にも上ります。一方、退職代行サービスを提供する法人の詳細な規模や運営状況は把握しにくく、Compalyzeによる今回の調査は、その一端を明らかにしました。
比較サイトの課題
調査の過程で、退職代行サービスにおいて有名な合同労働組合が運営するサービスの多くは、法人番号などの情報が確認できず、正式には対象に含まれませんでした。これらの法人は、法人番号を持たない可能性もあり、実態把握の難しさを浮き彫りにしています。
結論
今回の調査を通じて、退職代行サービスの利用が広がりつつある一方で、提供する事業者側の状況は依然として謎に包まれていることが明らかとなりました。公的データから把握できる情報には限界があり、業界全体の動向を的確に捉えることが求められています。
Compalyzeは、2026年8月時点でも13人以下の被保険者数に留まる事業者の数を示しつつ、これからの退職代行サービスの在り方について注目が集まることを予見しています。今後のさらなる調査や情報開示が期待される場面です。