ちとせ交友会の新たな挑戦
東京・千代田区に本部を置く社会福祉法人ちとせ交友会は、2026年4月から全国に広がる保育園・こども園へ新しいAIソリューション「AIちこちゃん」を導入します。この取り組みは、法人の理念「HOME」を職員が日々の業務の中で自然に活かせるようにすることを目的としています。
「AIちこちゃん」は、職員が抱える疑問や悩みに寄り添うために設計されています。このAIは保育における理念や業務ナレッジを学び、職員が判断に迷ったり振り返ったりする際に、理念に基づく視点を提供します。これにより、職員の心理的なストレスが軽減されることを期待されています。
AIの活用と理念の実践
ちとせ交友会は、長年にわたり、子どもと家庭に密接に寄り添った支援を行ってきました。その中で、法人の理念や支援方針をどのように職員が日常の実践に繋げるかが重要な課題として浮上しました。その解決策として選ばれたのが「AIちこちゃん」です。AIは単に答えを提供するのではなく、職員自身の思考を整理し、より良い判断に導くサポート役を果たします。
このAIは、株式会社THAが開発した「AI社長」を基にしており、法人独自の理念や業務知識を学習するための仕組みを持っています。これにより、具体的なアドバイスや理念に基づいた視点を24時間いつでも得ることができます。
子どもたちのための伴走者
「AIちこちゃん」の導入にあたり、山口哲史理事長は「このAIは職員の思考を奪うものではなく、自ら考える力を引き出す存在であってほしい」とコメントしています。AIは子どもたちへの支援を補完する役割を果たし、職員には子どもと向き合う時間や心の余裕を与えることを目指しています。保育の本質は「人と人との関わり」にあり、AIが人間の役割を取って代わることは目指していません。
AIは、法人の理念を日々の実践へとつなげるための道しるべとなることを期待されています。さらに、職員が自ら考え、行動する力を育むための「知恵の源」としての役割も期待されています。
ブランドキャラクター「ちこちゃん」
「AIちこちゃん」の愛称の元になったオリジナルキャラクター「ちこちゃん」は、ちとせ交友会の理念に基づき、子どもたちを見守り支える存在として、長い間園の仲間として存在してきました。ちこちゃんは、「ちとせ」の「ち」と、「こうゆうかい」の「こ」を組み合わせた名前で、職員、子どもたちとの関係を深める架け橋となるキャラクターです。
未来への展望
ちとせ交友会は、全国各地で保育施設を運営し、子どもと家庭に寄り添った支援事業を展開しています。「AIちこちゃん」が導入されることで、子どもたちにより質の高い支援が提供されることを期待しています。また、AIの導入は業務の効率化だけでなく、職員にとっても心理的な支えや学びの機会となることが重要です。
社会変化の中、保育の質を継承し続けるために、ちとせ交友会は引き続き現場の実践を重視し、持続可能な成長を目指します。AIという新しいツールを利用しながら、理念を大切にした支援を今後も展開していくことでしょう。