「はこぼうマップ」:交通と防災情報を統合した新サービスがスタート
交通防災情報統合ウェブサイト「はこぼうマップ」の実証実験が始まりました。このウェブサイトは、日常的な交通情報の提供だけでなく、災害時には避難所の開設状況などの防災情報も一元的にチェックできます。多くの町民や観光客にとって、日常から非常時まで便利な情報源となることを目指しています。
1. はこぼうマップの概要
はこぼうマップは、箱根地域におけるバスロケーションシステムを駆使し、リアルタイムでバスの現在地情報を表示します。これにより、公共交通機関の利用促進が期待されています。また、災害時のために設計されており、避難所の開設状況や緊急時の情報も確認できる機能が備わっています。
このプロジェクトは、箱根の主要な交通事業者、例えば小田急箱根ホールディングスや箱根登山バス、伊豆箱根バスなどの協力を得て実現しました。各社の情報をもとに、関連情報を一元的に管理・提供します。
2. 町長のコメント
町長は「町民や観光客が日常から非常時まで利用できるサービスとして、横浜国立大学との共同作業で開発されたことを嬉しく思います。実証実験ですぐに得られた意見を基に、さらに使いやすいツールに改良していきます」と述べています。ご利用を通じてリアルタイムに情報を受け取り、改善への意見提供が求められています。
3. 主要機能
1.
バスの位置表示:各交通事業者の協力のもと、町内の全バスの現在地をアイコンで表示します。進行方向は矢印で示され、視認性を向上。この情報は毎分更新され、信頼性の向上にも寄与しています。
2.
運行状況の把握:バスや鉄道、ロープウェイ、船舶などの運行状況を集約し、一画面で確認できます。詳細を確認したい場合は、各交通機関の公式ホームページへのリンクも用意されています。
1.
防災情報の表示:直近の防災行政無線の内容や、火山活動、地震、災害情報を提供します。噴火警戒レベルを表示することで地域の安全も確保します。
2.
避難所情報の提供:災害発生時には避難所の情報を地図上に表示し、混雑状況もアイコンの色分けでわかりやすく表示します。これにより、安心して避難できる環境を整えます。
4. 実証実験の詳細
実証実験は令和3年9月1日から令和4年3月までの予定です。この間、箱根町や横浜国立大学、箱根DMOによる広報活動が行われ、地域の総合観光案内所でもモニター展示が行われます。加えて、利用者の属性情報やアンケートを通じて、今後のサービス向上に繋げるためのデータ収集も行います。
5. 今後の展望
はこぼうマップは、更なる利便性向上を目指して全てのバスの現在地情報を提供できる新機能の導入を検討しています。また、外国人観光客への対応も視野に入れて、多言語対応の強化も計画されています。コロナ禍での観光業の立ち直りを支援するため、今後の展開が期待されています。
このように、「はこぼうマップ」は単なる交通情報サイトではなく、地域の安全と安心を支える重要な役割を果たすことを目指しています。今後の進展にぜひ注目してください。