高齢者に優しい9坪のバリアフリー住宅の魅力
高齢の母親の生活を支えるために、建築面積わずか9坪で実現したバリアフリー住宅。限られた空間を最大限に活かし、安全で快適な住環境を提供するこの住宅の設計には、多くの工夫が凝らされています。まず、住まいの動線は1階に完結しており、母親が楽に過ごせるように配慮されています。
家づくりの背景
このプロジェクトの始まりは、元の自宅の隣地を買い取り、高齢の母が日常的に助かる住まいを設計することから始まりました。以前のお住まいでは、毎日4階までの階段を登ることに苦労しており、体への負担や転倒の危険が大きな悩みだったのです。そこで、すべての生活が1階で完結するような家づくりに挑むことに決めました。
アース社の選定理由
建築にあたっては、3社から提案を受け、その中で「アース」さんのプランが選ばれました。提案された図面は、無駄を省いたシンプルかつ合理的な動線が設計されており、収納スペースもしっかりと考慮されていました。また、日当たりの計算もしっかりとされており、安心感のある住まいの設計が特徴です。
家具の配置と快適な動線
設計の中で大きな窓は設けなかったものの、天窓を採用して明るい自然光が差し込みます。母親が朝食を取る際にちょうど良い光が入り、心地良い空間が広がっています。キッチン、ダイニング、リビング、水回りが1階に集約されているため、必要な場所へ数歩で移動できる効率的な動線も魅力です。将来的には1階リビングにベッドを置けるようにも配慮されています。
バリアフリー設計の工夫
特に水回りに配慮したバリアフリー設計が評価されています。広い洗面室とトイレは車椅子でもストレスなく移動できるように作られており、壁紙には優しい薄緑色が選ばれています。母親と選んだ抹茶色のタイルが、温かみのあるポイントを演出しています。階段のデザインには、施主のこだわりが反映されており、打ち合わせの際に手描きで提案したイラストが具体化されました。
夜間の安全対策
2階の洗面やトイレも母親のために配慮されて設計され、夜中に移動するときでも安全が保たれるようになっています。当初はない設計だったトイレですが、母親の安全を考慮して追加しました。これにより母親は夜も安心して過ごせると喜んでいます。
光を取り込むウッドデッキ
特に嬉しいのは、約4畳の広さを持つウッドデッキバルコニーです。このバルコニーの設計は、母の家だけでなく、自宅のリビングに光を届ける工夫がなされています。緑を配置することで、両方の家の生活が温かく繋がる形になっています。
6年後の住み心地
完成から6年が経ち、母親の感謝の言葉は何よりの喜び。1階だけで不自由なく暮らせるようになったことが本当の安心をもたらしています。この住宅はデザイン性だけでなく、機能性と安全性も兼ね備えており、アース社との共同作業によって心温まる住まいが実現しました。
DATA
- - 所在地: 墨田区
- - 建築面積: 31.01㎡(9.39坪)
- - 工法: 木造軸組工法
- - 仕様: 低炭素住宅・耐震等級3・BELS☆☆☆☆☆