川を守るための寄付
2025-06-30 07:45:20

釣り人が川を守る!新たな寄付システム「1% to rivers」の魅力とは

日本の多くの河川や湖で釣りを楽しむことができるのは、地元の漁業協同組合(漁協)やその組合員たちの地道な努力によるものです。彼らは年間を通じて水環境を維持し、魚を育て、安全な釣り場を整備し続けています。しかし、近年では彼らを支える担い手が減少し、多くの漁協が厳しい状況に直面しています。これまで多くの人々が楽しんできた川の風景や文化は、このままでは失われてしまう危険があるのです。

このような課題に対する新しい取り組みが、「つりチケ」から生まれた『1% to rivers』(ワンパーセント・トゥー・リバーズ)です。このプログラムは、釣り人が遊漁券を購入することで、その代金の1%が水辺環境や文化の維持に取り組む団体への寄付に回されるというものです。具体的には、2025年の6月7日から9月30日までの期間中に、つりチケが取り扱う遊漁券の売上から寄付金が生まれます。この新たな仕組みにより、釣り人一人ひとりが水辺の未来を作り上げる一翼を担うことを目指しています。

遊漁券の購入は、私たちにとって無理のない選択肢です。そしてそれが、未来の川を守る良い意義を持つ行動となるのです。釣りを楽しむという一見単純な行為を通じて、持続可能な水辺環境の維持や、文化を次世代に引き継ぐ活動を支援できるのです。

現在、日本全国には約800の漁協が存在しますが、その多くは過疎地域に位置し、担い手不足や高齢化が課題となっています。漁協の組合員数は、昭和58年の56万7000人から令和5年の21万3000人に激減しており、実に6割以上が消えました。このような減少は単なる組織の問題ではなく、川や湖の文化そのものの存続に関わる重要な問題なのです。

漁協の活動は、例えば冬に産卵場を整備する作業や、夏の草刈り作業など、非常に多岐にわたります。しかし、こうした活動を支えるためのお金は非常に限られており、組合員の報酬は年間数万円程度しかない場合がほとんどです。多くの人が知らないこの現実が、川や湖の未来への不安を引き起こしています。

本プロジェクトのユニークな点は、寄付先を一方的に決めるのではなく、釣り人たちが自ら参加して選ぶことができるという点です。参加する釣り人は、自分が選んだ寄付先に対して、1票を投じることができます。この仕組みにより、釣り人は自身のものであると感じる環境を支援することができるのです。

加えて、地域の水辺環境の維持活動に関わる団体や個人を公募し、林水産省の専門家に協力を仰いで、最終的な寄付先を選定する流れが確立されました。例えば、魚道の設置や市民向けの放流活動など、地域に寄り添ったプロジェクトが支援の対象となります。

『1% to rivers』は、一時的なキャンペーンとしてではなく、持続的に行われる活動の一環です。初年度の効果を検証し、今後も継続・発展させていく計画が進行中です。創業2014年の株式会社creatoは、単に遊漁券を販売するのではなく、釣り人、漁協、環境保全団体を結びつけるプラットフォームとなることを目指しています。

この取り組みは、釣り愛好者だけでなく、川や湖の未来を心配する全ての人々に参加を呼びかけています。私たちが先人たちから受け継いできた豊かな水辺環境を、次の世代に「おすそわけ」するために、あなたもぜひ参加してみてはいかがでしょうか?


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会社情報

会社名
株式会社creato
住所
愛知県名古屋市天白区塩釜口2丁目1403アーバンドエル塩釜口703
電話番号
052-861-2286

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