被爆ピアノ演奏会
2025-10-02 10:18:42

被爆ピアノの音色が響く茨城県で映画上映会と演奏会が開催

被爆ピアノの音色で平和を考える



2025年は被爆・戦後80年。その意義を深く考えるために、茨城県土浦市で特別なイベントが開催されます。生活協同組合パルシステム茨城 栃木が主催する「被爆ピアノ演奏会」と映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映会が、10月13日(月・祝)にクラフトシビックホール土浦で行われます。このイベントは、今まで全国を巡回してきた被爆ピアノが最後に奏でる音色を子どもたちの歌声とともに楽しむ貴重な機会です。

被爆ピアノとは



被爆ピアノは、広島の原爆投下によって被害を受けた一台のピアノです。爆心地から3㎞以内という危険なエリアに置かれていたこのピアノは、爆風や熱線、放射能の影響を受けながらも、その旋律は今もなお生き続けています。調律師である矢川光則さんによって見事に修復されたこのピアノは、80年もの歳月を経て、全国の様々な場所で音楽を通じて平和の重要さを訴え続けてきました。

演奏を担当するのは、駒野将崇さんです。そして、彼の演奏を彩るのは、土浦市立土浦第二小学校合唱団の歌声。恵まれた環境で育った子どもたちが、被爆ピアノの音色に合わせて歌うその姿は、特別な感動を呼び起こします。

上映される映画「おかあさんの被爆ピアノ」



イベントでは、映画「おかあさんの被爆ピアノ」も上映されます。この映画は、矢川さんの活動を基にしており、被爆2世の母親とその娘の物語を描いています。音楽を通じて祖先を知ることや、世代を超えた家族の思いを伝える重いテーマが込められています。映画は、長い年月にわたる葛藤を通して、被爆者の思いと家族愛を描写しています。

全国巡回コンサートとしての意義



矢川さんは1998年に初めて被爆ピアノの修復を依頼され、2001年からは全国巡回コンサートをスタートしました。この活動は、子どもたちに音楽を通じて平和の重要性を伝えることを目的にしており、彼自身が4トントラックにピアノを積み込み全国を回り、音楽の力を信じて平和の種を撒いてきました。これまでに3,000回以上の演奏会を行い、多くの人々に感動と気づきを与えてきました。

今年で最後となるこの巡回コンサートは、被爆・戦後80年を迎えるにあたり、重要な節目として位置づけられています。この機会に参加者と共に、平和の意味を再考し、未来へとつなげることができればという願いが込められています。

イベント詳細



開催概要


  • - 日時: 2025年10月13日(月・祝)12:30~15:40
  • - 会場: クラフトシビックホール土浦 大ホール(茨城県土浦市東真鍋町2-6)
  • - スケジュール:
- 12:30 開会挨拶
- 12:35 被爆ピアノ演奏会(合唱:土浦市立土浦第二小学校合唱団)
- 13:15 映画「おかあさんの被爆ピアノ」上映
- 15:20 駒野さん演奏、矢川さんの談話
- 15:40 閉会挨拶
  • - 参加費: 高校生以下無料、大人500円(半額は平和活動へ寄付)
  • - 協賛: 茨城県生活協同組合連合会
  • - 後援: 土浦市、土浦市教育委員会など

このイベントは、現在の生活協同組合の役割を見つめ直し、平和への寄与を実現するための取り組みでもあります。この特別な機会に、多くの方が参加し、被爆ピアノの音色を通して平和の重要性を感じ取ることができることを願っています。

今後も、パルシステム茨城 栃木は利用者と共に、平和の大切さを伝え続けていく所存です。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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