町田市の集計システム
2022-01-31 09:00:04
町田市が進める入場者自動集計システムの本格展開
町田市が進める入場者自動集計システムの本格展開
町田市観光コンベンション協会と協力し、株式会社アジラが開発した入場者自動集計システム「テラス」が本格的に展開されることになりました。新型コロナウイルスの影響でイベントの開催が難しくなっている中、テラスは観光地やイベント会場での人流管理やデータ収集をサポートします。2022年は特に観光地や公園での利用が見込まれ、全国各地へと営業展開を進める意向です。
この「テラス」は、手軽で使いやすいことが最大の特徴です。シンプルな構造であるため、電源を確保できれば簡単に設置できます。技術的には、AIを活用した映像解析により、設定したラインを通過した人数や特定エリア内の人数をカウントすることができます。また、入場者の性別や年代を推定することも可能です。さらに、クラウドを通じて収集したデータは、専用アプリを通じてリアルタイムで確認でき、時系列での入場者数の推移をグラフ化することができます。
実証実験の成果
「テラス」の導入はすでに実証実験でも成果を上げています。町田市の薬師池公園において、11月の「紅葉まつり」にあわせて1カ月間、カメラを設置し入場者数を自動カウントする試みが行われました。公園の入口に4カ所カメラを設置し、午前5時半から午後6時半まで(ライトアップ時間は午後8時半まで)の入場者を正確に記録しました。この結果、95%以上の精度で入場者数を把握できることが確認されました。
一般社団法人 町田市観光コンベンション協会の福栄太事務局次長は、「これまでの入場者数カウントは警備員やボランティアによって行っていましたが、人員確保が難しいコロナ禍には大いに助けとなりました」と話します。これにより、誤差の問題をクリアし、より信頼性の高いデータ収集が実現しました。
幅広い適用が期待される「テラス」
他の地域でも「テラス」の導入は進んでいます。例えば、奈良県の神社においても、来場者数の正確な把握のためにテラスが使われました。また、横浜市で開催された「第40回横浜開港祭」においては、入口が3カ所ある中で、テラスを利用して3000人を超える滞在者の管理が行われました。これらの事例からも、需要の高さがうかがえます。
入場者数を正確に把握することは、コロナ対策の観点からも極めて重要です。テラスを活用することで、コストを抑えつつ正確なデータが得られるため、イベントの運営や安全な観光客の受け入れが可能になります。テラスのレンタルは1日単位でも行えており、サブスクリプションプランも用意されています。これにより、必要に応じて柔軟に利用できる点が魅力です。
今後、町田市が進める入場者自動集計システム「テラス」は、観光地やイベント会場における人流管理の新しいスタンダードとなることでしょう。観光業やイベント産業の再生に向けて、テラスの導入がもたらす効果は大きいと期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社オンザウェイ
- 住所
- 東京都町田市原町田5-14-18
- 電話番号
-
042-722-3611