認知症予防に向けた新たな一歩!ブレインケアの取り組み
認知症予防に向けた新たな取り組みが始動
日本の高齢化社会において、認知症はますます深刻な問題となっています。厚生労働省の調査によれば、65歳以上の人々の約15%が認知症に悩まされており、その数は462万人に達しています。加えて、軽度認知障害(MCI)という「予備軍」に分類される高齢者も約400万人にのぼります。これに対し、企業や研究機関が連携し、早期発見と予防策の実施に取り組んでいることが注目されています。
ブレインケアとキャピタルメディカグループの提携
その一環として、ブレインケア株式会社はキャピタルメディカグループとの業務提携を発表し、認知症研究に乗り出すことになりました。キャピタルメディカグループは、病院経営支援や高齢者住宅の運営を行う企業であり、認知症対策を強化するためMCIプロジェクトに参画します。このプロジェクトでは、東京大学大学院薬学系の富田泰輔教授が監修し、JR東日本スポーツと共に開発した早期発見テストプログラム「アタマカラダ!ジム」が中心となります。
MCIプロジェクトとは?
MCIプロジェクトは、軽度認知障害の早期発見とリスク低減を目的としています。特に、MCIの段階から認知症に進行することなく、健常状態に戻ることが可能な方が14%〜44%存在するとされています。そのため、早期発見と適切なリカバリープログラムの導入が、認知症対策には非常に重要です。
「アタマカラダ!ジム」は、軽度認知障害の早期発見テストと認知症リスク低減運動プログラムを同時に実施でき、参加者のデータを蓄積する仕組みを持っています。これにより、より効果的なプログラムが提供できると期待されています。
認知機能トレーニングとデータ解析
ブレインケアは、創業以来、高齢者に特化した認知症予防ソリューションを開発してきました。特に、機械学習を用いた画像解析技術を駆使した脳波測定の研究開発を進めています。また、平均年齢84.1歳の購読者を持つ脳トレ冊子『認活道場』を提供し、高齢者の機能改善を支援しています。
今回の業務提携によって、キャピタルメディカグループが保有するデータを解析し、新たな研究成果を生むことを目指しています。特に、アタマカラダ!ジムで得られるデータを活用し、MCIプロジェクトにおけるサービスの向上と新しい知見の論文化支援等を行う予定です。
結論
認知症は近年、重大な社会問題として認知されていますが、早期発見とリカバリーに向けた取り組みも進んでいます。ブレインケアとキャピタルメディカグループの提携は、認知症予防の新たな展開を示すものであり、今後の研究成果に期待が寄せられています。高齢化社会の中で「誇りある高齢化社会の実現」を目指す両社の活動から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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ブレインケア株式会社
- 住所
- 東京都世田谷区北沢5-11-13
- 電話番号
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