旅行費高騰の影響、国内外での旅行機会は減少の傾向か

株式会社ロイヤリティマーケティングが、20代から60代を対象に実施した調査によると、旅行費の高騰が影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。この調査は2025年3月7日から3月12日の間に行われ、有効回答数は1,042名。調査結果では、約8割の人々が旅行費は上がっていると実感しており、特に国内外で旅行の頻度を減少させたという声が聞かれています。

旅行費用の高騰を実感する人々

調査の結果、宿泊費や交通費などの旅行にかかる費用が以前より「非常に上がった」と感じている人は46.5%、また「やや上がった」と感じる人も30.5%に上り、合わせて約8割の人が旅行費の高騰を実感していることがわかりました。具体的には、「国内旅行を減らした」と回答した人は28.6%、また「少し減らした」とする人も12.5%で、合わせて41.1%が旅行の回数を減らしています。海外旅行に関しても、38.9%が「減らした」とかつ「少し減らした」と回答しており、旅行の機会はさらに少なくなっています。

インバウンド需要と観光地の混雑

インバウンドの増加が背景にあるとされ、観光地の混雑を感じる人々も多いようです。同調査によれば、「以前より混雑を強く感じる」と答えた人が37.3%、また「多少混雑を感じる」とする人が27.4%で、合わせて64.7%の人が観光地の混雑を意識していることが判明。さらに価格上昇を感じる要因として、宿泊費が55.1%、飲食費が48.0%と、宿泊に関する費用が特に高く、過半数を超える人がこれを感じています。

国内旅行の様相と海外旅行の低迷

過去3年間における国内旅行の頻度を確認すると、57.3%の人が年1回以上旅行している一方、海外旅行は82.1%の人がほとんど行かないとのこと。年代を問わず、特に海外旅行については多くの人が消極的な姿勢を示しています。

旅行における節約意識の高まり

旅行費の高騰を受けて、約6割の人々が何らかの節約行動を取り入れているとのことです。具体的には、安い交通手段を選んだとする人が35.5%、観光地での支出を減らすとした人が28.3%、宿泊のグレードを下げる選択をしている人が27.2%の割合を示しました。宿泊施設の選び方については、57.3%の人が以前と変わらず、38.4%が格安ホテルを選ぶようになったと答えています。これらの情報から、旅行のコストを見直す動きが進んでいることが伺えます。