グローフーズが食品ロス削減に挑戦
昨今、日本では食品ロスの問題が深刻化しています。農林水産省によると、2021年度の食品ロス推計量は523万トン。その中で事業系の食品ロスは約279万トンを占めており、特におせちなどの季節商品には大量の端材が発生しています。これらの端材は品質や味に何の問題もないにもかかわらず、無駄に捨てられてしまうのです。
端材の現状
実際、グローフーズ株式会社では毎年15万から20万段のおせちを製造していますが、製造過程で1トンから1.3トンの廃棄物が生じています。今までは、一部端材を自社の自動販売機で販売するなどの努力をしてきましたが、完全な廃棄ゼロを実現することはできていませんでした。
新しいSDGs施策への挑戦
そんな中、グローフーズは食品ロスの削減に向けて新たな一歩を踏み出しました。SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」を意識し、一般の人々からのアイデアをもとに商品化を目指す「おせちの端材の有効利用アイデアコンクール」を開催します。これは、日本国内の食品加工業界においては前例のない試みです。
アイデア募集の詳細
このコンペティションでは、伊達巻や牛すじ、牛赤身、鶏のチーズピカタ焼、合鴨スモークといったおせちの端材を活用するアイデアを広く募集します。一般の方々からの応募を促進するため、完成レシピまでこだわらず、思いつきのアイデアでも大歓迎です。グローフーズの経験豊富なスタッフが、そのアイデアを魅力的な料理に仕上げます。
求められるアイデアの内容
特に以下の食材を使ったアイデアを募集します。
- - 伊達巻 - 魚のすり身、卵、出汁が特徴の甘いおせちの定番
- - 牛すじ肉 - 煮込むことでトロトロとなる食材で、カレーやおでんにも最適
- - 牛赤身 - ハンバーグなど多用途で使える洋風おせちに欠かせない要素
- - 鶏のチーズピカタ焼 - オレンジジュースで下味をつけた爽やかな一品
- - 合鴨スモーク - 燻製の香りとスパイシーさが贅沢な味わい
応募はグローフーズのキャンペーン専用SNSアカウントを通じて行えます。応募期間は2023年11月4日から30日まで、結果発表は12月13日。入賞者には2024年のお正月に向けたおせちが贈られます。応募方法はSNSアカウント上のフォームで簡単に行えます。
未来への展望
アイデアコンクールによって得られた入賞アイデアは、グローフーズによって商品化される予定です。これにより、通販や工場内の自動販売機、さらには泉大津市のふるさと納税返礼品としても展開が見込まれています。また、グローフーズは「おもしろいを食卓に」という理念を掲げ、ユニークで安全な食品作りを堅持し、社会に新しい価値を提供し続けることを目指しています。
グローフーズの概要
グローフーズ株式会社は、お惣菜や冷凍食品などを多岐にわたり製造・販売する食品会社です。特注商品やOEM製造に対応しており、幅広いニーズに応えています。お客様のアイデアを具体化するための提案力も豊富で、食品業界に革新をもたらす存在として注目されています。今後も食卓に新たな驚きと喜びをお届けしていくことでしょう。