AIスマホ向け新コントローラ発表
2024-03-13 12:00:02

シリコン・モーションが6nm UFS 4.0コントローラを発表、AIスマートフォン向けに最適化

シリコン・モーション、AIスマートフォン向け6nm UFS 4.0コントローラの発表



2024年3月13日、シリコン・モーション・テクノロジー・コーポレーションはAI搭載スマートフォン、エッジコンピューティング、車載アプリケーション向けに設計された新しいUFS(Universal Flash Storage)4.0コントローラ、SM2756を発表しました。この技術は現在、重要性が増しているため、多くの業界で期待されています。

新技術の特長



新たに導入されたSM2756コントローラは、6nm EUV(極端紫外線)技術を使用し、MIPI M-PHY低消費電力アーキテクチャに基づいています。これにより、高性能と低消費電力を両立させることが可能となり、AI搭載のスマートフォンが日夜求めるコンピューティングニーズに応えるための解決策となるでしょう。具体的には、シーケンシャルリード性能が4,300MB/s、シーケンシャルライト性能が4,000MB/sに達します。最大2TBのストレージ容量を持つ3D TLCおよびQLC NANDフラッシュにも対応します。

また、同社は新たにSM2753という第2世代のUFS 3.1コントローラも発表しました。これもまた高性能なソリューションで、2150MB/sのシーケンシャルリード性能、1900MB/sのシーケンシャルライト性能を誇ります。

拡大するUFS市場におけるシリコン・モーションの役割



シリコン・モーションは、UFSポートフォリオを拡張し、次世代の高速TLCおよびQLC NANDの幅広い対応を実現しています。同社のコントローラは、モバイルおよびコンピューティングデバイスのフラッグシップ機種から廉価モデルまで、様々なニーズに応えるための組み込みストレージを提供しています。特に、AI機能を搭載したスマートフォンにおいては、より高性能で低消費電力のストレージが求められています。

クライアントおよび車載用ストレージビジネスのシニアバイスプレジデント、ネルソン・デュアンは「当社の6nm EUV SM2756は、次世代のAI機能やアプリケーションのニーズを満たすための高性能、大容量、低消費電力のNANDストレージを提供します。また、SM2753は優れたコストパフォーマンスで、高性能かつ低消費電力のコントローラとなり、この市場における当社のリーダーシップをさらに強化します」とコメントしました。

高い信頼性と性能



シリコン・モーションの最新UFSコントローラは、高度なLDPC(Low-Density Parity-Check)ECC(エラーチェック・訂正)技術を搭載しています。これにより、データの信頼性が高まり、性能も向上します。また、消費電力の低下も実現しており、実用化に向けた期待が高まります。

この新製品は、すべての主要なフラッシュメーカーの最新の3D TLCおよびQLC NANDフラッシュに対応し、幅広い需要に応えることが期待されています。今後の展開に注目が集まります。

シリコン・モーションは、スマートフォンやIoTデバイス向けのeMMCおよびUFSストレージコントローラの主要な供給者であり、SSDコントローラにおいても世界的なリーダーです。

今後も最新技術の進展により、シリコン・モーションのコントローラがどのように市場を変革していくのか、目が離せません。

会社情報

会社名
Silicon Motion Technology Corporattion
住所
Nos 19-25 Jervois Street, Hong Kong Island, Hong KongFlat C, 19/F, Wing Cheong Commercial Building
電話番号

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