大村湾での「大村湾おさかな発見隊」の様子
大村湾に生息する多様な生き物を知り、海の環境への理解を深めるために、「大村湾おさかな発見隊」と題したイベントが開催されました。一般社団法人大村湾ワンダーベイが主催するこのイベントは、2025年9月22日、24日、25日、29日にわたって行われました。その目的は、参加者が大村湾に親しむことと、海の生態系への関心を持つことです。
イベントの背景
このイベントは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として行なわれています。プロジェクトの目的は、次世代に豊かで美しい海を引き継ぐことであり、地域と人が海を通じてつながることを促進しています。
1日目の体験
1日目は、参加した62名の子どもたちが大村湾について学ぶ共同学習からスタートしました。大村湾漁協の山田氏が指導し、外の海と大村湾がどのように関わっているのか、また海の環境について大事なことを教えてくれました。「川を通して流れ込むごみが私たちの海に影響を与えること」を伝えると、子どもたちは真剣に耳を傾け、しっかりと理解してくれました。
次に、実際に大村湾に生息するワタリガニやイシガニ、クロダイなどに触れ、彼らの特徴について学びました。山田氏からの説明を受けながら、子どもたちは興味津々に観察し、「ぬるぬるしているね!」と盛り上がりました。こうして子どもたちは海の生き物との触れ合いを楽しみました。
2日目の活動
2日目には更に学びが深まりました。プロダイバーの中村氏が、海の色についてクイズを出すと、子どもたちは興味深く参加し、「青」や「水色」と回答。しかし、正解は「緑色」でした。「緑色は海の生き物にとっての栄養がたくさんある証拠なんだよ」との説明に、子どもたちは新たな知識を得ました。また、海藻が生い茂っている写真を見ながら、海藻がどのように海の生き物を支えているかを学びました。
この日のクライマックスは、漁船での稚ナマコと稚ガニの放流体験です。初めて海に出た子どもたちは、小さな生き物を不思議そうに見つめ、漁師からの説明を受けていざ放流へ。子どもたちは「大きくなってね!」と声をかけ、無事に放流作業を終えることができました。この体験を通じて、大村湾に対する親しみが一層深まったことでしょう。
団体概要と今後の展望
一般社団法人大村湾ワンダーベイは、地域の独自性を生かしたイベントを通じて、環境保全への取り組みを進めています。今後も自治体や企業と連携し、「大村湾ワンダーベイプロジェクト」を通じて、豊かで美しい海を未来へと引き継ぐ活動を続けていくことを目指しています。子どもたちがこのような体験を通じて海の大切さを理解し、次世代につなげることが、私たちの責務です。
さあ、あなたも大村湾の美しさを実感し、一緒に海を守る仲間になりませんか!