NTTグループが沖縄での観光振興に寄与
沖縄県では、観光分野におけるICT(情報通信技術)の活用が進む中、依然として観光統計やビッグデータの利用が不十分であるという課題があります。この状況を打破し、観光政策を効果的に実施するためには、さらなるICTの導入が求められています。
背景と目的
近年の観光需要の高まりに応じて、大学教育においても実践的なICT教育の必要性が増しています。通常の授業だけでは習得できない知識やスキルを学ぶ機会が不足していることが問題視されています。そこで、NTTグループ各社及び琉球大学が協力し、沖縄の観光×ICT利活用に向けた寄附講座を設けることとなりました。この講座は、実際の業務経験を持つ専門家が講師となり、受講生に実践的な知識を提供することが目的です。
寄附講座の内容
本寄附講座「情報と観光振興策」は、2019年2月12日から15日の間、琉球大学にて実施されました。受講対象は国際地域創造学部の観光政策論を履修している学生であり、合計15講義が行われました。講義では、以下のような内容が取り上げられました。
- - 沖縄におけるICTの現状
- - ビッグデータの基本概念とその活用法
- - 地域内でのICT利用の具体例
- - モバイル技術を駆使した観光体験の向上
- - 5G技術の導入がもたらす可能性
- - Wi-Fiログデータを基にした分析実習
- - AIやIoTなどの先端技術の導入方法
講義は各90分にわたり、実技を含む内容で構成されました。特に、データ分析による問題解決力の養成を重視しました。
強力な講師陣
寄附講座では、様々な分野の専門家が講師として参加しました。NTTグループの南川夏雄社長や中嶋貴久部長、そして琉球大学からは下地芳郎教授が講義を担当し、実務に即した生きた内容が展開されました。
最先端の知識を学ぶ
受講生たちは、ビッグデータやAIに関する具体的な事例を通じて、観光政策に役立つ知識を深めました。さらに、実際のデータを使用した演習を通じて、ICTを駆使した問題解決力を向上させる貴重な機会を得ました。これにより、沖縄県における観光業の更なる発展が期待されます。
結論
今回の寄附講座は、沖縄県の観光産業にICTを活かすための一歩となりました。受講生たちは、観光政策に必要な最新の情報や技術を学び、将来の職業への大きな糧となることでしょう。今後も地域と企業の連携が強まり、沖縄の観光振興がさらに進むことを期待しています。