EYの業務収入512億米ドル
2024-10-28 12:28:44
EYの2024年度業務収入が512億米ドルに達し新戦略を発表
EYの2024年度業務収入および新戦略の発表
アーンスト・アンド・ヤング(EY)は、2024年度の全世界の業務収入が512億米ドルに達したと発表しました。この金額は、現地通貨ベースで3.9%の成長を示しています。各サービスラインにおいても増加が見られ、税務部門は現地通貨ベースで6.3%、アシュアランス部門では同様に6.3%の成長を達成しました。ストラテジー・アンド・トランザクション(SaT)部門は2.3%、コンサルティング部門は若干の増加、現地通貨ベースで0.1%の成長を記録しました。
さらに、EYは「Value Realized」と呼ばれる年次統合報告書を公表しました。このレポートには、ESG(環境、社会、ガバナンス)に関連したイニシアティブや、EYがクライアントや社会に対して長期的な価値を提供するための取り組みが詳述されています。EYのグローバル会長兼CEOであるジャネット・トランケール氏は、成長を支える要因として技術や人工知能(AI)への投資を挙げました。
新たな戦略「All in」の発表
EYは新たに「All in」というグローバル戦略を導入しました。この戦略は、EYメンバー、クライアント、コミュニティとの協働を基にしており、タグライン「Shape the future with confidence」がその核となります。この戦略により、EYは次の500億米ドルの業務収入を獲得することを目指しています。これに伴い、EYは業務の質も維持しながら、トランスフォーメーションやサステナビリティへの投資を進めていく方針です。
AIとテクノロジーへの投資
EYは、クライアントの成長を支援するため、AI技術やテクノロジーに注力しています。特に、EY Fabricというテクノロジープラットフォームが180カ国で展開されており、200万人以上のクライアントユーザーが利用しています。2023年9月には、AIと人間の能力を融合した「EY.ai」が立ち上げられ、ストラテジーやリスク管理などの分野での適用が期待されています。
EYのAIプラットフォームには、世界最大級の安全な大規模言語モデル(LLM)、EYQも含まれています。このツールは80%以上のEYメンバーに利用されており、6800万件のプロンプトが生成されています。さらに、顧客の信頼性と透明性を高めるために10億米ドルを投資し、アシュアランステクノロジーを強化しています。
サステナビリティへの取り組み
EYは気候変動への対応として、4000人の専門家がサステナビリティ関連のサービスを提供しています。また、温室効果ガス(GHG)の削減目標に向けてのイニシアティブも進めており、FY19基準で40%の削減を達成しています。特に、出張に伴うCO2排出量の削減にも取り組み、FY24で追加の98,000トンのCO2eを削減することに成功しています。
継続的な学習と社会的責任
EYは多様性、公正性、包摂性の推進にも注力しており、「Uplift Social equity」キャンペーンを通じて意識向上に取り組んでいます。また、EY Ripplesという企業責任活動により、2018年以降で1億9200万人以上の生活にポジティブな影響を与えてきました。FY24では16万8000人以上のEYメンバーが6400万人以上の人々に利益をもたらすイニシアティブに貢献しました。
結論
EYは、今後も成長を目指しつつ、クライアントや社会に価値を提供するための戦略を強化し続けます。新たな戦略「All in」は、EYの未来を築くための重要なステップと位置づけられています。これにより、さらに多くの企業やコミュニティに貢献していくことでしょう。また、AI技術への投資は、EYの業務効率と革新を促進する重要な要素となります。EYの取り組みが今後どのように展開されていくか、引き続き注目されます。
会社情報
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EY Japan
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