AIによるリサーチの効率化:社労士業務の新たな一歩
株式会社Legalscapeが提供するリーガルリサーチプラットフォーム「Legalscape」は、特に社会保険労務士(社労士)の業務において、リサーチ時間の短縮と業務の品質向上に貢献しています。今回、こだま社労士オフィスの代表である兒玉有美子氏のインタビューを通じて、その活用実例と導入効果を詳しく探っていきます。
リーガルリサーチの現状と課題
社労士の業務は、法改正や労働関連法規、社会保険制度など多岐にわたります。これに伴い、正確で迅速なリサーチが求められる中、Legalscapeが行った調査によると、社労士におけるリーガルリサーチツールの認知度は86%に達していますが、実際の利用率は41%にとどまっていることが分かります。この「認知と利用のギャップ」は、多くの社労士が抱える問題です。
Legalscapeが提供するAI検索機能
LegalscapeのAI検索機能は、業務の効率と質を高めるための強力なツールです。兒玉氏は、「Watson & Holmes」というAI検索機能を活用し、リサーチの精度を高めると共に、回答の根拠が明示される信頼性も利用しています。これにより、リサーチのスピードが大幅に向上し、顧客のニーズに即応できるようになりました。
導入の具体的な効果
導入後、こだま社労士オフィスでは以下のような数々の効果が表れています。
- - リサーチ時間の短縮:これまで数日かかっていた顧問先への対応が、その日のうちに完了するケースが増加しました。
- - 業務品質の向上:AI検索により、論点の「抜け漏れ」を的確にチェックできるようになり、複雑な事案のリスク対応も行いやすくなっています。
- - 顧客コミュニケーションの質の向上:速やかなレスポンスが可能となり、顧客とのコミュニケーションの質が向上し、良好な関係構築が進んでいます。
主な活用法
インタビューで兒玉氏は、Legalscapeをどのように活用しているかを語っています。特に注目すべきは、以下の機能です。
- - AI検索機能(Watson & Holmes)の利用:顧問先への回答ドラフトをAIに提供し、論点の抜け漏れをチェックするなど、業務の精度を高めています。
- - 書式・ひな形のダウンロード機能:実務的な書式を簡単にダウンロードでき、顧客提供資料や社内規定の作成が効率化されています。
兒玉氏の声
最後に、兒玉氏は「Legalscapeの導入により、論点の抜け漏れを客観的にチェックできるようになったことが大きいです。AI検索機能のおかげでリスクへの対応がより確実になりました。」と語ります。また、社労士業務においては、正確な情報に頼りつつも、自ら判断する力が重要と強調しています。
これからもLegalscapeは、社労士だけでなく弁護士にとっても不可欠なリサーチツールとしての地位を築いていくことでしょう。今後、社会保険労務士業務がさらに効率化され、クオリティが向上していくことが期待されます。