TOYOがSAF製造技術を採択
2025-08-21 10:25:34

TOYOがNEDO公募で多様な原料からのSAF製造技術に採択

TOYOがNEDO公募に選出



東洋エンジニアリング株式会社(以下TOYO)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が募集した「持続可能な航空燃料(SAF)等の安定的・効率的な生産技術開発事業」において、革新的なプロジェクトが採択されました。本プロジェクトは「多様な原料を利用可能とするSAF製造技術の開発」で、具体的には「原料を拡大したガス化FT合成SAFおよびeSAF製造可能性調査」というテーマに基づいて実施されます。

航空燃料市場の変化



今後、航空需用の拡大が見込まれる心強い背景には、温室効果ガス(GHG)排出削減の必要性があります。そのため、持続可能な航空燃料であるSAFへの需要が高まることが予想されています。このプロジェクトは、これまであまり研究されてこなかった都市ごみなど様々な原料を基に、ガス化FT(Fischer-Tropsch)合成を利用し、SAF製造の技術的・経済的可能性を探ります。

TOYOの技術力



このSUF製造においては、イギリスとアメリカを拠点とするVelocys社の先進的な技術と、TOYOが数十年にわたり蓄積してきた独自のメタノール製造技術が活用されます。具体的には、ガス化FT合成によるSAF製造とメタノール経由の流れを研究し、両方の技術が持つ可能性を比較分析することが目指されています。

プロジェクトの目的



この約1年半のプロジェクトは、主に以下の成果を得ることを目指します:

  • - 多様な原料を利用したガス化FT合成またはメタノール経由によるSAF供給ポテンシャルを数値化
  • - 両製造ルートの技術的・経済的な特徴の整理と比較
  • - SAF製造に加え、ガソリンや軽油などの合成燃料を同時に生産することで、事業性向上の可能性を示す
  • - 再生可能エネルギー由来の水素と回収CO2を材料としたeSAFの普及に向けた課題整理と技術開発の方向性を探る

TOYOは、過去にもNEDOからの委託・助成を受け、パイロットスケールでのガス化FT合成によるSAF製造実証を行い、SAFサプライチェーンの構築に向けた研究にも貢献してきました。

これからの展望



今後もTOYOは、その高い技術力とグローバルなパートナーシップを活かして、持続可能な航空燃料の社会実装を進めるための基盤技術を確立することに力を注いでいきます。持続可能な航空燃料が広く普及する未来に向けて、TOYOのさらなる活躍が期待されます。


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会社情報

会社名
東洋エンジニアリング株式会社
住所
千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目1番地 幕張テクニカルセンター
電話番号
043-274-1000

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