エプソン新フラグシップモデル『L-5034』が印刷業界の革新を予感させる

エプソンが新フラグシップ印刷機『L-5034』を発表

2024年9月、日本のデジタル印刷業界に大きなニュースが舞い込みました。エプソン販売株式会社は、ラベルフォーラムジャパン2024にて、デジタルラベル印刷機SurePressシリーズの新しいフラグシップモデル『L-5034』を発表しました。2025年8月27日から受注開始されるこの製品は、高品質と高生産性を併せ持ち、印刷業界のさまざまな課題に応えるべく設計されています。

印刷業界が直面する現実

最近、ラベル印刷業界では対処が求められる課題が増えています。「短納期」、「多品種」、「高付加価値」というニーズが高まっている中、印刷現場では生産性と品質の両方を兼ね備えた機種の重要性が増しています。そこで登場したのが、『L-5034』です。

この印刷機は、最速13.5m/1Passの印字スピードと1,200dpiの高画質を兼ね備えており、より高効率な運用を可能にします。特に、中ロット以上の印刷に対応できるため、安定した品質を維持しながら高速生産を実現できます。

主な特長

高品質と高生産性の両立

『L-5034』は、高品質な印刷と生産性を両立させるために進化しています。前モデル『L-4733A/AW』に対して、印刷スピードが大幅に向上し、短納期対応や高付加価値印刷の実現に寄与します。印刷業界の変化に柔軟に対応できるパートナーとなることは間違いありません。

安定した稼働とメンテナンスの簡易化

長時間の連続稼働においても、品質の安定性が約束されています。自動ノズル補完システムや自動ヘッドメンテナンス機能を搭載し、清掃が容易に行えるよう改良されました。これにより、作業者のメンテナンス負荷も軽減され、より効率的な運営が可能です。

広がる用途展開

この新モデルでは、新開発の「SurePress AQインク T5」と「SurePress AQオプティマイザー」により、色再現性の向上と幅広い基材への対応が可能となりました。従来の水性インクでは難しかった高速印刷と高画質の同時実現が可能になるため、様々な印刷ニーズに応える力を持っています。

追加情報

- SurePress AQインク T5: 新たに開発された水性顔料インクで、色域が広く、高い耐候性を持っています。
- SurePress AQオプティマイザー: 印刷素材に適した仕上がりを実現するための補助液で、紙用とフィルム用の2種類が用意されています。

持続可能な未来に向けて

エプソンは今後も、印刷業界の進化をサポートする商品の提供を通じて、持続可能な社会の実現に寄与していくと語っています。新たなデジタルパートナーとしての役割を果たす『L-5034』が、私たちの印刷現場にどのような変化をもたらすのか、期待が寄せられます。さらなる詳細については、こちらのWebページをご参照ください。