アスクルの革新的な環境への取り組み
アスクル株式会社(本社:東京都江東区)は、持続可能な物流の実現に向けた新たな取り組みを発表しました。この取り組みでは、ASKUL LOGIST株式会社やマリネックス株式会社、東京九州フェリー株式会社と連携し、拠点間の輸送手段を船舶に切り替える「東京九州フェリーモーダルシフトアスクル協議会」を設立しました。この協議会を通じて、これまでのトラック輸送から船舶を利用した輸送へのシフトを図っています。
環境負荷の大幅な低減
新たに導入した船舶による輸送方式により、ASKUL三芳センターから福岡への輸送過程において、CO2排出量の削減が期待されています。具体的には、従来と比較して68.3%という驚異的な数字を実現し、さらにトラックドライバーの運転時間も84.5%削減される見込みです。このような成果は、アスクルの持続可能性への強い意志と積極的な取り組みを反映しています。
モーダルシフト実施の背景
これまでアスクルは、国土交通省や経済産業省、農林水産省が推進する「ホワイト物流」運動に賛同し、自主行動宣言を通じて持続可能な物流を提唱してきました。その一環として、集荷先や配送先の集約、トラック運転者の拘束時間の短縮、運送契約の書面化など、6つの具体的な取り組みを進めています。
2024年6月、埼玉県のASKUL三芳センターから福岡県のASKUL Logi PARK福岡へ向けて、部分的に船舶輸送を開始するために、協議会が設立されました。この取り組みは国土交通省の推進する「令和6年度モーダルシフト等推進事業」にも採択され、横須賀-新門司間の輸送をフェリーで行う実績を前に、全国的な環境意識の高まりに寄与しています。
ラッピングシャーシによる認知向上
さらに、アスクルでは環境負荷軽減の一環として、ラッピングシャーシを導入予定であり、2025年1月からの運行を予定しています。これにより、業界全体での環境意識が向上し、モーダルシフトへの関心が高まることを期待しています。
モーダルシフトの意義
モーダルシフトとは、トラックなど自動車による貨物輸送を環境負荷の少ない鉄道や船舶に切り替えることを指します。アスクルの取り組みは、単に効率を上げるだけでなく、大きな環境負荷の削減にも寄与する重要な試みです。この取り組みが成功することで、今後の物流業界全体における持続可能なビジネスモデルの確立へとつながることが期待されています。
まとめ
アスクルの新たなモーダルシフトによる取り組みは、環境への配慮だけでなく、ドライバーの労働生産性の向上にも寄与するものです。この成功事例は、他の企業にも良い影響を与え、持続可能な物流の実現へつながることを目指しています。これからのアスクルの更なる成長に期待が寄せられることでしょう。
次回の環境に関する新たな発表に注目し、アスクルの持続可能な未来に向けた挑戦を応援しましょう。