プラクス株式会社がプライバシーマークを取得
医療系ITスタートアップのプラクス株式会社(兵庫県神戸市)が、2025年7月24日に一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)からプライバシーマーク(Pマーク)の認定を取得したとの発表がありました。これは、プラクスの家系図事業を通じて遺伝医療の安全性と信頼性を高めるための重要なステップです。
プライバシーマーク取得の背景
遺伝子検査市場は急速に成長しており、2024年には196億6,000万米ドル、2029年までには328億3,000万米ドルに達すると予測されています。この成長に伴い、遺伝情報の取り扱いには高度なセキュリティと信頼性が求められます。プラクスは家系図作成サービスを通じて集まる家族歴や遺伝的傾向データが、遺伝医療の進展において価値を持つと考えています。
プライバシーマークの取得により、機密性が高い情報の適切な保護体制が整い、利用者が安心してサービスを利用できる環境が整います。
家系図事業と遺伝医療の関係
プラクスの家系図作成サービスは、単なる系譜の記録に留まらず、遺伝医療において重要な「家族歴の可視化」を実現します。医療現場では、患者の家族歴は疾患リスク評価や遺伝カウンセリングの基礎資料として利用され、このデジタル家系図が以下の価値を提供します:
- - 正確な家族歴の記録と共有:医療従事者との情報共有を円滑化します。
- - 遺伝的リスクの早期発見:予防医療の促進に寄与します。
- - 世代を超えた健康情報の継承:長期的な健康管理をサポートします。
専門家との連携
プライバシーマーク取得をきっかけに、遺伝医療の専門家との協力を強化します。この中には、認定遺伝カウンセラーとの提携や、遺伝診療を行う医療機関との情報連携システムの開発、研修・啓発活動への参加も含まれます。さらに、学術機関との共同研究によって遺伝医療の発展を支援します。
これらの取り組みは、日本における遺伝医療の情報分散やアクセス困難な姿勢に対する解決策を示し、より多くの患者が適切な医療を受けられる環境整備を目指しています。
toC戦略の拡充
プラクスは、一般消費者向けのサービスを強化し、遺伝医療の裾野を広げることを目指します。具体的なtoC戦略として、以下のポイントが挙げられます:
- - 家系図作成の一般化:利用しやすいサービス設計。
- - 健康意識の啓発:家族歴を通じた予防医療への関心を高める。
- - アクセシビリティの向上:地域差なく情報にアクセスできる仕組みを構築。
- - コストの最適化:幅広い層が利用できる価格設定の実現。
今後の展望
プラクスは、プライバシーマークという信頼性を基に、以下の成長戦略を進めます:
- - 2025年度中にサービス利用者数を1万人突破。
- - 遺伝診療を行う医療機関との提携を100施設に拡大。
- - AIを活用した遺伝リスク予測機能の新機能を開発。
- - アジア地域での事業展開を検討し、文化的に家族を大切にする価値を提供。
これにより、誰もが安心して利用できる遺伝医療プラットフォームの実現を目指します。
プラクスのプロダクト「GenieDraw」
プラクスが提供する「GenieDraw」は、遺伝カウンセリングに特化した家系図作成支援ツールです。相談者とその家族が納得のいく医療選択ができるように、遺伝カウンセラーの思いを形にすることを目指して開発されました。
会社概要
- - 会社名:プラクス株式会社
- - 所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町1丁目6-5 国際医療開発センター(IMDA)
- - 代表取締役:坂上博俊
- - 事業内容:医療系システムの開発・運営
- - URL:https://pracs.co.jp/
お問い合わせ先
E-mail:
[email protected]