品川歴史館で開かれる特別展「品川の海と海苔」
品川区は、1月18日から3月23日までの期間限定で、公共施設である品川歴史館にて、特別記念展「品川の海と海苔」を開催しています。
この展覧会では、今ではあまり見ることがなくなった品川での海苔作りの歴史を探ることができます。展示内容には、当時の写真や古文書、実際に使用されていた生産道具などが含まれ、訪れる人々に貴重な情報を提供しています。品川歴史館は大井5丁目に位置しており、入館は午後4時30分まで受け付けていて、毎週月曜日が休館日となっていますが、一部の月曜日は開館しています。
江戸時代からの海苔文化
品川の海苔作りは、江戸時代から始まりました。当時は、南品川猟師町や大井御林猟師町など、地域の漁業の人々が養殖を行っており、江戸前海苔として非常に有名でした。明治時代に入ると、この海苔作りはさらなる発展を遂げましたが、大東京港の建設による埋立てが進む中で、1961年にその歴史は幕を閉じることになります。
展覧会では、養殖海苔が如何に盛んだったかを示す資料が多く展示されています。特に、海苔を収穫する際に使われた道具や、干すために用いられたヒビなどの様子を記録した写真も見ることができるので、来場者はその当時の生産現場を想像することができます。
特別講座や展示解説
さらに、関連イベントとして、さまざまな講演会や展示解説も計画されています。例えば、2月16日には大田区立郷土博物館の学芸員である乾賢太郎氏と、五十嵐麻子氏が参加し、「品川の歴史・生産・流通」に関する講演が行われます。同月には、品川歴史館の中元幸二学芸員による展示解説も予定されており、特別展の見どころについて詳しく知ることができます。
開催情報
- - 会場: 品川歴史館 1階 特別展示室 (大井6-11-1)
- - 開催期間: 令和7年1月18日(土)~3月23日(日)
- - 開館時間: 9時~17時 (入館は16時30分まで)
- - 休館日: 毎週月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火曜日)
品川での海苔作りの歴史を学びながら、さまざまな展示を楽しめる今回の特別展。日本の伝統文化である海苔作りの魅力を再発見できる貴重な機会ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。皆様の訪問をお待ちしております。