LINEヤフーによる2024年上期インターネット利用環境調査
LINEヤフー株式会社は、2024年4月に行ったインターネット利用環境に関する調査の結果を発表しました。この調査は、2016年から継続的に行われており、スマートフォンやPCでの日常的なインターネット利用についてのデータを提供しています。特に、スマホのみを利用するユーザーの増加が目立っており、社会のデジタル化が進んでいる様子が伺えます。
調査の概要
この調査は全国を対象に、15歳から79歳の男女1,158名をサンプルにし、住宅地図データベースを基にした世帯から個人を抽出する方法で実施されました。調査は、調査員による個別訪問形式で行われました。調査の結果、以下のような傾向が明らかになりました。
スマホのみの利用者が53%に
全体の89%がスマホを利用しているという結果が示され、特に「スマホのみ」での利用者が55%に上りました。他の端末との併用は34%であり、PCのみを利用する人はわずか1%となっており、スマホが主流のインターネット利用手段になっていることが明らかです。
この3年間で「スマホのみ」の利用者は増加傾向にあり、2021年の46%から2024年には55%まで上昇しています。特に女性の「スマホのみ」の利用率は65%に達し、男性(45%)との差が拡大しています。このことは、女性たちがよりスマートフォンを重要なコミュニケーションツールとして使っていることを示しています。
60代以上のシニア層の意識の変化
年代別に見ると、60代以上のシニア層において「スマホ」を利用する割合が顕著に上がってきています。60代の利用者は9ポイント上昇し87%、70代でさえも17ポイント増加して59%と、急速にデジタル環境に適応している様子が見受けられます。
これは、シニア層がスマートフォンを使いこなす環境が整ってきたこと、または必要性が増していることを示しています。
結論と今後の展望
今後もLINEヤフーは、スマートフォンを通じたインターネット利用に関する調査を定期的に実施し、社会のデジタル化に対応したサービス向上を目指します。デジタルコミュニケーションの変化に敏感に反応し、ユーザーのニーズに応えるための研究や分析の必要性が高まっています。次回の調査結果も待たれます。