大学生就職人気企業ランキング、文系・理系で注目の結果が発表
毎日コミュニケーションズが実施した「大学生就職人気企業ランキング」の調査結果が発表されました。今回の調査は2009年3月卒業見込みの大学3年生と大学院1年生を対象に、2007年10月1日から2008年2月11日の間に行われ、有効回答数は17,153名に上ります。
文系部門の結果
文系総合で1位に輝いたのはJTBグループで、2年ぶりのトップ返り咲きです。男子学生からの評判が高いのは三菱東京UFJ銀行で、こちらも2年連続のトップを維持しています。女子学生の1位はJTBグループが獲得しました。
グループ全体での採用に対する一体感や、全国の就職イベントへの積極的な参加が、JTBグループの人気を支えています。特に、グループ求人イベント『JTB summit』では約15,000人の学生が参加し、その関与が高く評価された結果が表れたと言えるでしょう。
次に、資生堂が男子からの支持を集めて2位に位置し、「業界上位である・企業イメージが良い」といった理由が挙げられています。ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)が続き、国際的な仕事の魅力が評価されています。文系のトップ10には、安定性を求めるメガバンクも顔を揃え、リーダーシップの重要性も見受けられます。
理系部門の結果
理系部門では、トヨタ自動車が総合で5年連続、男子部門でも5年連続のトップを記録しました。安定した業績や先進技術が評価され、特に男女の理系学生から高い支持を集めています。一方で、資生堂は女子部門で14年連続の首位をキープし、人気を保っています。
ソニーが4年ぶりに3位に返り咲き、技術力を買われた形です。セミナーでの情報発信が効果的だったとの意見も多く、企業が求める人材と学生の意欲がマッチしている様子が伺えます。
カゴメやシャープも印象的な躍進を見せ、特にカゴメは「やりたい仕事ができそう」という理由での支持が高まり、商品企画力においても根強い人気を示しています。
全体的な傾向
全般的に、現在の新卒採用市場は「売り手市場」であり、企業の採用意欲が高い状況が続いています。とりわけ、大手企業への志向が強く、文系男子の55.1%が大手を希望するなど、その傾向は顕著です。企業は独自の魅力やビジョンをアピールし、学生の関心を引き付けることが求められている点も特徴的です。
このように、企業と学生のニーズが交差する瞬間に、どのように情報を発信していくかが今後の採用活動において重要な鍵を握ることでしょう。
調査の詳細は「マイナビ2009」のサイトで確認することができます。
会社情報
- 会社名
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株式会社毎日コミュニケーションズ
- 住所
- 東京都千代田区一ツ橋(1丁目)
- 電話番号
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