新潟医療福祉大学の「チーム医療体験会」
2023年7月19日、新潟医療福祉大学で開催された「チーム医療体験会」には、保健、医療、福祉、スポーツの専門職を目指す高校生約110名が集まりました。このイベントは、医療の現場で求められる多職種の連携と協働を学ぶことを目的としたもので、新潟県内外から参加した高校生たちにとって貴重な体験の場となりました。
高大医連携の重要性
新潟医療福祉大学では、高校生が医療関連の専門職についての理解を深めるために、医療の現場を見学する病院見学会や出張講義、さまざまな体験会を実施しています。これらは「高大医連携」として、進路について考える機会を提供しています。今回の体験会もその一環として位置づけられ、多職種の役割や魅力について学ぶ機会が与えられました。
多職種の実践的な学び
午前中、参加者たちはそれぞれ希望する職種(看護師、理学療法士、管理栄養士など)に分かれ、専任の教員から講義を受けました。ここでは、各専門職の役割や医療チーム内での連携の重要性を学ぶことができました。それに続いて、関連する体験を通して 学んだ知識が具体化され、専門職の魅力を実感できる時間となりました。
午後のセッションでは、午前中に学んだ内容を基に、グループごとに多職種連携の重要性に関する演習を行いました。彼らは、提示された症例に対して各職業の立場から治療や支援の方法を討論し、発表を行いました。この活動を通じて、参加者はチーム医療の複雑さや楽しさを認識し、「チーム医療」への理解を一層深めることができました。
日本最大級の医療系総合大学の強み
新潟医療福祉大学は、6学部16学科が集まり、全国でも数少ない医療系総合大学として知られています。この広範な教育体制が実現できるのは、1つのキャンパス内に多くの専門職が集まり、学際的に学ぶ環境が整備されているからです。このような環境で学べることは、本大学ならではの大きなメリットです。
大学側は、今後も高大医連携を推進し、高校生の進路選択を支援していく方針です。このような取り組みにより、将来の医療を支える新しい人材の育成が期待されます。
NSGグループの理念
新潟医療福祉大学は、NSGグループの一員として、教育事業や医療・福祉を中心に様々な事業を展開しています。「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、地域の活性化を目指すNSGグループは、教育面での支援や事業創造に力を注いでいます。
このたびの体験会は、医療業界だけでなく地域全般に及ぶNSGグループの取り組みを反映した成果でもありました。高校生たちが「チーム医療」の価値を理解し、それを将来の進路選択の一助としてもらえることを期待しています。