アフリカ南部のサイクロン被害に国際NGOが緊急支援活動を開始

サイクロン被害への緊急支援

アフリカ南部モザンビークで、2024年12月15日に襲来した強力な熱帯性サイクロン「チド」により、広範囲にわたって甚大な被害が発生しました。これを受けて、日本の国際NGO「特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン」が解決に向けた行動を開始します。

ピースウィンズは、2024年12月20日に緊急支援チームを派遣し、現地の状況を把握した上で必要な支援を展開する予定です。サイクロンはモザンビークのカーボデルガード州やナンプラ州に直撃し、病院や学校を含む多くの施設が被害を受け、数十人に及ぶ犠牲者が報告されています。さらに、通信インフラも大きな打撃を受け、地域の人々は孤立無援の状況に置かれています。

サイクロンの後の風景

支援の必要性

国連人道問題調整室（OCHA）の報告によれば、サイクロンによる影響を受けた人数は約18万2千人にのぼると推定され、493人の負傷者とともに、3万5000戸以上の住居が破壊されました。この情報は、さらなる人道的支援の必要性を示しています。

ピースウィンズは、モザンビークにおいて既にフィールド事務所を構えており、サイクロンの襲来によって自身の事務所も被害に遭いました。事務所の周囲では、強風により屋根が飛び、窓も破壊されるという惨状が確認されています。

支援内容

現地では、次のような支援活動が予定されています:

- 一時避難所での聞き取り調査、支援ニーズの把握
- 必要な物資の提供
- その他、被災地で求められる支援の実施

これらの支援活動には、被災地の住人からの寄付が非常に重要となります。ピースウィンズへ寄付することで、彼らの活動を更に支えることができます。

以下のリンクから、寄付を行うことが可能です:

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン

ピースウィンズは1996年に設立され、自然災害や人為的な危機に直面する人々を支援してきました。これまでに37カ国以上で活動しており、医療を基盤とした支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団ARROWS」の運営も行っています。

このプロジェクトでは、専門の医療スタッフやレスキュー隊員が、航空機を使用して厳しい環境にある地域へ迅速に派遣され、救援活動を行います。