退職準備スコアの現状
2020-07-16 15:30:24
フィデリティが見える化「退職準備スコア」で日本の現状を分析
フィデリティが導入した退職準備スコア情報
フィデリティが発表した「フィデリティ退職準備スコア」は、退職後の生活に向けた準備状況を明確に示す新しい指標です。このスコアは、2018年11月に導入された「退職準備の指標」に基づいて開発されました。
退職準備スコアの概要
このスコアは、日本を含む6つの国で行われた約14,000人を対象としたアンケート調査のデータをもとに算出されました。スコアは0から150ポイントの範囲で評価され、95ポイント以上で現状のまま進めば目標を達成できるとされます。スコアが81から95の範囲なら「あと一歩」、65から80が「要注意」、65以下は「警戒」と分類されます。
日本の退職準備状況
日本の中央値は75ポイント。この数値は、退職後の生活を見直す必要がある「要注意」の範囲に入ります。特に注目すべきは、回答者の多くが自身の準備状況を楽観視している点です。実際、55%の人が「計画通り」と思っていても、客観的にはそんなことはありません。逆に、スコアが「警戒」だった59%の人も同様に楽観的な評価を下しています。
日本の世代別の傾向
年齢層別に見ると、日本は他国とは異なり、年齢が高いほどスコアが向上する傾向にあります。しかし、20代と30代では資産形成が進展していないにもかかわらず、早期リタイアを望む人が多いという特有の現象が見られます。
日本の若い世代においては、退職準備の重要性を理解せず、楽観的に考えている人たちが目立つため、しっかりとした準備が欠かせません。特に、日本では年金などの公的サポートが過信されている部分も影響しているでしょう。
実行可能な対策
フィデリティでは、退職準備に関する対策を3つ提案しています。これらの対策を実行すれば、フィデリティ退職準備スコアは現状の75ポイントから125ポイントまで向上し、目標達成が可能となるのです。
1. 資産形成の早期開始:若い世代が資産形成に取り組む。
2. 退職後のライフプランの明確化:自分のライフスタイルを明確にする。
3. 定期的なスコアチェック:定期的に退職準備スコアを見直す。
これらを実践することで、退職後の生活に対する不安を軽減することが期待できます。
まとめ
フィデリティの退職準備スコアは、日本人が自身の準備状況を見直すきっかけを提供するものです。この指標を通じて、自分自身のライフプランを再考し、準備を整えることが重要です。退職後の生活を安心して迎えるために、今から行動を起こすことが求められています。
会社情報
- 会社名
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フィデリティ投信株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木7-7-7TRI-SEVEN ROPPONGI
- 電話番号
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