タマディック健康経営研究所の調査結果
株式会社タマディックが実施した「仕事とウェルビーイングに関する調査」では、全国の20代から50代までの会社員800名を対象に、仕事の現場におけるウェルビーイングの実態と世代間の格差について明らかにしました。
調査背景
タマディック健康経営研究所は、心身の健康を重視した職場環境の構築を目指し、2025年に設立。2026年から新オフィスを稼働させるにあたり、社員のウェルビーイングがどれほど実現されているかを調査することになりました。近年、健康経営は企業にとって非常に重要なテーマとして扱われています。
調査結果の要点
1. 世代間のウェルビーイングを巡る格差
調査によると、全体の52.4%が「ウェルビーイングである」と感じていますが、その率は世代によって明確に異なります。20代では66.6%、30代57.4%、40代43.6%、50代39.2%と、年齢と共に低下する傾向にあります。若い世代は比較的ウェルビーイングを実感していますが、中高年層になると社内での役割やライフステージの変化が影響し、不安を感じることが多く見受けられることがわかります。
2. 残業の少なさがウェルビーイングにつながるとは限らない
ウェルビーイングを実感しづらい層の中には、残業時間が10時間未満である人も多いという結果が出ました。つまり、残業が少ないから必ずしもウェルビーイングを感じているわけではなく、根本的な要因には「やりがいの欠如」が大きく影響していることがわかります。特にこれに関しては高年齢層にその傾向が強かったです。
3. 企業の健康経営は形骸化している傾向
「健康経営を推進している企業に勤めている」と回答した人は57.3%でしたが、その中の約80%が「社内で実感できない」や「形だけの施策」と評価しています。健康経営が企業において重要視される一方、本質的な改善がなされていないケースが多いという事実が浮き彫りになりました。
4. 健康経営を重視する求職者の増加
企業選びの際、79.2%が健康経営を重視すると回答しており、これは福利厚生の重要性に匹敵します。特に20代では81.2%の人が健康経営を重視しており、人材獲得に大きな影響を与えている要因となっています。この結果から、今後の採用戦略において健康経営が不可欠な要素となっていることが伺えます。
5. 必要とされるオフィス環境
参加者の約70%が「週の半分以上はオフィスに出社したい」と答えており、オフィスでの仕事を重視する意見が多く寄せられています。求められる環境要素には「集中できる静かな環境」や「リラックスできる休憩スペース」が挙げられ、従業員がストレスなく働ける待遇の重要性が強調されました。
今後、タマディック健康経営研究所は、ウェルビーイングを実感できる社会づくりを目指し、さらなる情報発信と企業の健康経営における取り組みをサポートしていく方針です。
この調査結果を受け、企業は社員のウェルビーイングをどう高めていくか、またその実感をどう可視化するかが今後の課題となるでしょう。