24時間オンライン面会
2025-02-10 18:02:21

赤ちゃんと24時間つながる新たな面会システムの導入

赤ちゃんと24時間つながる新たな面会システムの導入



東京都三鷹市に位置する杏林大学医学部付属病院では、2025年2月8日から新生児集中治療室(NICU)にいる赤ちゃんと家族が24時間オンラインで面会できる画期的なシステムを開始します。このシステムは、36週未満の早産や先天性疾患などのためにNICUに入院している赤ちゃんを対象に、家族の不安を軽減することを目的にしています。

NICU入院の背景と家族の不安



NICUに入院する赤ちゃんは、お母さんや家族から離れた状態が続きます。これにより、家族は赤ちゃんの健康状態についての不安や心配を抱えがちです。特に、出産直後に不安な状況に置かれる家族にとって、赤ちゃんの様子を知ることができないことは大きなストレスとなります。このような状況下で、小児科の小澤医師は、家族と赤ちゃんをつなぐ方法を考案しました。

オンライン面会の取り組み



新型コロナウイルス感染症の影響で面会が制限される中、オンライン面会の導入が急務となりました。小澤医師自身も2児の母として、母親の心情を理解しており、赤ちゃんといつでもつながることが母性を呼び覚ますと訴えています。2023年に行われたトライアルでは、オンライン面会を利用したご家族の不安が軽減され、搾乳量の増加など好影響が見られました。多くのご両親からは、このシステムがNICUに必要だとの声が寄せられました。

システムの導入と協力体制



システムの本格導入に向けた準備が進んでおり、エレコム株式会社の協力のもと、高性能のカメラ10台が設置される予定です。これによって、赤ちゃんの様子をリアルタイムで観察できることになります。家族が赤ちゃんに触れたいという気持ちを持ちながらも、実際に触ることに不安を感じる場面でも、カメラ越しに見ることで安心感が得られます。

今後の展望



この新しいシステムにより、赤ちゃんと家族の絆が強まり、家族の育児が円滑に進むことが期待されています。将来的には、保育器内にマイクを設置し、赤ちゃんの声やお互いの声を伝え合うことを目指しています。これにより、より深いコミュニケーションが生まれるでしょう。

杏林大学医学部付属病院について



杏林大学医学部付属病院は、新川6-20-2に位置し、病床数は1,055床。特定機能病院として新生児集中治療室を有し、ハイリスクな母体・胎児・新生児の管理を行う専門の医療機関です。病院のウェブサイトはこちらで確認できます。

家族の不安を少しでも軽減し、より良い育児環境を提供するために、この新たなオンライン面会システムは今後多くの家庭に貢献することでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
学校法人杏林学園
住所
東京都三鷹市新川6-20-2
電話番号
0422-47-5511

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。