中富良野町とカチタスが空き家対策協定を締結、地域活性化へ期待高まる

中富良野町とカチタス、協定締結で空き家問題解決へ

2023年10月、北海道の空知郡にある中富良野町は、全国で中古住宅の買取再生に取り組む株式会社カチタスと「空き家対策推進に関わる包括連携協定」を締結しました。この協定の目的は、地域の活性化を図り、転居を希望する人々に向けた住環境の整備を促進することです。

この協定の締結はカチタスにとって、北海道では初めての事例となります。カチタスは全国各地で空き家の買取とリフォームを通じて、地域社会への貢献を続けており、その実績は北海道内でも累計5000戸を超えています。

協定内容の詳細

この新たな協定に基づく業務には、主に次の三つの柱があります。

1. 空き家の相談対応
中富良野町内にある空き家を所有する方々に向けて、カチタスが売却に関するアドバイスを提供します。空き家問題に直面しているターゲットに対し、適切な解決策を提案することにより、住環境の改善を図ります。

2. 移住促進のための空き家活用
リフォーム済みの空き家を移住希望者に提供し、住みやすい環境を作ることを目指します。カチタスが手掛ける住宅は平均販売価格が約1,600万円と、手頃で良質な物件が多く、これを活かして地域に新たな住民を迎え入れようという取り組みです。

3. 空き家の流通把握
カチタスが空き家を買い取り、再販売した情報を中富良野町役場に提供することで、空き家市場の動向を把握する施策を通じて、より良い行政施策に繋げる試みです。これにより、町として空き家の問題を全体的にモニターし、効果的な対策を考案することが期待されています。