赤目滝水族館オープン
2024-04-17 12:06:25
若き館長が繰り広げる自然と調和した新たな挑戦、赤目滝水族館の魅力とは
新たに生まれ変わった赤目滝水族館
三重県名張市に位置する「赤目滝水族館」が、2024年4月20日にリニューアルオープンしました。これまで「日本サンショウウオセンター」として親しまれてきた場所が、新たに赤目滝水族館へと生まれ変わりました。この水族館は、赤目四十八滝の真ん前にあり、訪れる人々に自然と生物の魅力を伝える新しいスポットとなっています。リニューアルにあたり、22歳の若き館長・朝田光祐さんがその舵を取ることに。
館長のビジョン
朝田さんは、日本サンショウウオセンターでの経験を経て、海外留学や芸能活動を通じて多様なバックグラウンドを持っています。「赤目滝水族館では、赤目四十八滝の自然がそのまま展示の一部であるという考え方からスタートしました」と語ります。また、「この水族館には自然生態系を体感できる場所として成長してほしい」との強い思いを抱えています。
自然環境を再現した展示
水族館の主な展示は、赤目渓谷の生態系にフォーカスしています。新たに設置された約120センチの高さを持つ水槽では、オオサンショウウオが滝の底に潜む様子が再現されており、同時にその生態も観察することができる工夫が施されています。特に、体が不自由な人々や子どもたちが安心して見学できるよう設計されています。
「私たちは環境を整え、実際に渓谷や里山で見られる生物を展示しました。さまざまな種類の生物が棲む環境が目の前に広がる水族館はここだけだと思っています」と朝田さんは熱心に語ります。
展示のバリエーション
赤目滝水族館は、基本的に1階の5つのフロアで構成されています。入った瞬間に訪問者は、渓谷内に生息する540種類以上の植物を展示されている「植物エリア」に魅了されます。さらに、渓流に生息する「アマゴ」や地域の魚類を紹介するコーナーも用意されています。また、ナガレヒキガエルやタウナギなど、普段は目にすることができない生物たちも展示され、訪れる人々に新しい発見を提供しています。
水槽内では、流木や田んぼの泥を使って生物の自然環境を再現するなど、スタッフの細かい配慮が感じられます。このように渓谷の自然を取り入れた設計は、訪問者を飽きさせません。
赤目四十八滝との連携
特に注目したいのは、赤目滝水族館はただの水族館ではなく、「赤目四十八滝」という自然との連携が強いことです。館内から200メートルほど歩くと、不動滝に到達することで、館外の自然と連動した体験ができるのです。
「私たちの目指すのは、ただの展示ではなく、訪問者自身が赤目渓谷の美しさを感じ取れる場所にすることです」と朝田さんは言います。
地元との連携
赤目滝水族館のオープンに合わせ、名張市では観光業の振興を図るため様々な施策を展開しています。駐車場の無料化や入山料の改定など経済的な観点からも、地域への訪問者を増やそうと努力しています。また、「赤目小町」と名付けられた周辺エリアの再開発も進行中で、道中に楽しみを見つけられるようにも工夫がなされています。
今後の展望
朝田さんは、「これからも地域の人々との連携を強めていきたい」と語り、地元の子どもたちに自然の大切さを伝える教育プログラムにも取り組む姿勢を示しています。また、季節ごとに変化する展示内容を充実させ、年間を通じて楽しめる場所にしたいとの希望も述べています。赤目滝水族館は、ただの観光スポットではなく、地域の自然を大切にしながら進化していく水族館として期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
名張市
- 住所
- 三重県名張市鴻之台1番町1番地
- 電話番号
-
0595-63-7402