日本山岳会が決定した海外登山助成隊、ジャルキャヒマールに挑む
公益社団法人日本山岳会(以下、日本山岳会)が令和7年度後期の海外登山助成制度において、特別な挑戦に乗り出す隊を選定しました。ジャルキャヒマール登山隊は、2026年に迫る未踏峰挑戦に向けた重要な遠征です。
海外登山助成の目的と隊の構成
日本山岳会は、年に二回行われる「海外登山助成」を実施しており、その目的は次世代の登山活動を支援することです。その中で決定した助成対象は、「ジャルキャヒマール登山隊2026」で、要する隊員は豪華なラインナップです。
- - 隊名: ジャルキャヒマール登山隊2026
- - 隊員: 竹中雅幸(隊長・36歳)、杉本龍郎(37歳)、野村良太(31歳)
- - 目標峰: ジャルキャヒマール(6473m/未踏峰)
- - 所在地: ネパール
- - 派遣期間: 2026年3月下旬〜5月下旬(57日間)
- - 助成金額: 200,000円
この遠征が行われるジャルキャヒマールは、ネパール政府が2014年に登山を許可した104座のうちの一つであり、標高6473メートルのその山は、多くの登山家にとって未開拓の地です。この地での挑戦は、登山のロマンを体現するものとなります。
異なる挑戦の歴史
竹中、杉本、野村の3人は、これまでの挑戦の成果と経験を持ち寄り、この未踏峰へ挑戦します。竹中にとっては3度目、杉本と野村にとっては2度目の挑戦です。彼らの挑戦は、2016年にさかのぼります。この年、日本山岳会の関西支部は80周年を記念してナンガマリⅡ峰(6209m)への初登頂を達成しました。これを契機に、2020年には初めてジャルキャヒマールへの挑戦が行われ、5400メートル地点での撤退に終わりました。さらに、2023年には別チームで再挑戦し、6300メートルまで到達するも、登頂は果たせませんでした。
再挑戦に向けた準備
2026年の遠征に向け、彼らは万全の準備を進めています。竹中は奈良県、杉本は山梨県、そして野村は北海道という異なる出身地にいるものの、それぞれが登山ガイドとしての豊富な経験を持ち寄っています。特に野村は、2022年に北海道分水嶺を単独で縦断するという偉業を成し遂げており、その成果は高く評価されて第27回植村直己冒険賞を受賞しました。
今後、日本山岳会は次世代を担うこれらの意欲的なクライマーたちの挑戦を支援し、公益事業としてその夢を後押しする立場にあります。ジャルキャヒマールへの挑戦は、単なる登山の枠を超えた「冒険」の意味を持つ重要な一歩です。
まとめ
2026年春、ジャルキャヒマールへの挑戦が実現することで、日本山岳会の歴史の新たなページが加わることでしょう。この登山冒険は、すべての登山家にとっての夢であり、日本の山岳文化に新たな風を吹き込むことが期待されています。彼らの努力に敬意を表しつつ、成功を願います。