JAグループ向け生成AIプラットフォーム『報徳Hub』が登場！業務効率化を支援

JAグループ向け生成AIプラットフォーム『報徳Hub』が登場！

2025年7月23日、イマジエイト株式会社がJAグループを対象とした生成AIプラットフォーム「報徳Hub」をリリースします。これは、業務の効率化を促進し、新たなアプリ開発を通じてJA組織全体の利益を追求することを目的とした取り組みです。その名は、日本の偉人である二宮尊徳に由来し、彼の「報徳思想」に基づいています。このプラットフォームは、参画するJA組織のアイデアを積極的に取り入れることができ、さらなる成長を目指します。

報徳Hubの特徴

報徳Hubは、各JA組織に個別のセキュアな環境を提供し、情報漏洩のリスクを軽減しつつ、業務の効率を向上させる生成AIサービスを展開しています。このプラットフォームの特長は次の三点です：

1. 最新の生成AIモデルの利用
- ChatGPTやClaude、Geminiなどの先進的な生成AIが利用可能で、特定のモデルにより有償オプションも提供されています。これにより、通常のチャット機能に加え、Web検索と連携した新しい機能を通じて、より効果的に情報を取得できます。

2. JA業務特化AIアプリ
- JA業務に特化したAIアプリが搭載され、参加JAから提案されたアイデアに基づき、新たなアプリの追加も計画されています。これにより、特異な業務ニーズに対応した便利なツールが手に入ります。

3. 拡張検索生成 (RAG)機能の標準搭載
- 固有の事務手続きや規約のデータをAIで効率良く検索し、有益に活用することができます。ただし、標準機能にはデータ容量や機能に制限があるため注意が必要です。

これらの特性により、報徳Hubは業務の改善を促進し、多くのJA職員が自律的に生成AIを使いこなせる環境を整えています。

報徳コミュニティの意義

報徳Hubはただのプラットフォームではありません。参画するJAが集まって意見交換を行う「報徳コミュニティ」が設けられ、毎月一度のミーティングで知見や活用事例を共有します。このコミュニティから生まれたアイデアが新しいアプリにつながり、報徳Hubの機能が進化し続けるでしょう。

今後の展開とトライアル利用

正式なサービス提供は2025年7月23日から始まりますが、その前に「AIフォワードハブ」という先行サービスを通じて無料トライアルの申し込みも受け付けています。ユーザーは自ら業務に役立つアプリを試しながら、生成AIの可能性を体験できる機会を得られます。

JA横浜での活用

すでにJA横浜では2024年4月から報徳Hubの前身である「AIフォワードハブ」を導入し、アイデアソンを通じたアプリ開発や生成AI利活用ガイドラインの策定に取り組んでいます。JA横浜のDX戦略室のゼネラルマネジャーである角田茂樹氏は、生成AIの活用が業務効率化の鍵であり、組織成長に繋がると強調しています。彼は、職員一人一人が生成AIを自在に扱える環境が不可欠であると述べています。