医師の働き方改革
2025-03-24 19:21:24

医師の働き方改革から1年、労働時間改善の実態に迫る

医師の働き方改革から1年、労働時間短縮の実態



2024年4月に施行された「医師の働き方改革」から約1年が経過し、Ubie株式会社が実施した調査によれば、依然として多くの医師が労働時間短縮を実感できていないことが判明しました。調査に参加した医師のうち、60.3%が労働時間が短縮されていないか、むしろ増加したと回答したのです。一方で、39.7%の医師が「短縮された」「多少短縮された」と回答しており、前回調査よりも改善の兆しが見られました。

この調査は、医療現場の実情を把握するために行われ、特に看護師も対象に含まれました。その結果、看護師においては77.7%が同様に労働時間が短縮されなかったと答え、医療現場全体が抱える労働環境の課題が浮き彫りになっています。

隠れ残業の実態



さらに、いわゆる「隠れ残業」についても注目される結果が出ました。医師の58.7%、看護師の62.4%が、職員が隠れ残業をする状況が増えていると感じています。これは表面的な労働時間の管理だけでは捉えられない、より深刻な問題を示しています。

隠れ残業が行われている業務としては、例えば研究や教育に関する業務、また患者対応に必要な準備を終業後に行うことが挙げられています。多くの医師が日常業務に加え、業務量の多さに追われており、時間外に働くことを余儀なくされているのが現状です。

労働時間短縮を阻む要因



調査の結果、医師の43.4%が労働時間短縮ができない理由として「業務量が多い」「人員不足」を挙げています。また、看護師においては、業務量の多さに加え、離職者の増加も大きな要因となっています。これらの背景には、医療現場における人員不足が常態化し、安定した業務運営ができていない実態があります。

業務の効率化とDXの必要性



効率化が求められる業務として、医師からは「会議や研修への参加準備」が、看護師からは「患者の入退院手続き」が最も多く挙げられています。このような課題を解決するためには、医療機関全体でのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が不可欠であると言えます。

調査では、医師の70.3%、看護師の79.4%が医療機関でのDX推進が不十分であると感じており、より良い労働環境を整えるための施策が急務であることが分かりました。

AI技術への期待



一方で、医師の65.1%、看護師の45.3%がAI技術による業務効率化に期待しているとの回答もあり、特に診療記録の生成や書類の作成時間短縮などでの効果が見込まれています。

また、医師の生成AIの活用状況は12月時点で急増しており、実際に活用しているか、活用予定の医師が21.9%と大きな伸びを見せています。

まとめ



今回の調査を通じて、医師の働き方改革施行から1年を経た現在でも労働環境には多くの課題が残されていますが、AI技術の導入や業務効率化に対する高い期待が示されています。医療現場のさらなる改善に向けて、必要な施策が即刻求められる状況です。Ubie株式会社は、引き続き医療現場の働き方改善をサポートしていく意向を示しています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

会社情報

会社名
Ubie株式会社
住所
東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
電話番号
03-6778-4016

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。