日本の難民支援を考える「難民アシスタント養成講座」
認定NPO法人 難民支援協会が主催する「難民アシスタント養成講座」が、2025年10月25日(土)と26日(日)の二日間にわたり、開催されます。これは今回で45回目を迎え、2001年以来、3,600人以上が受講してきた歴史ある講座です。
講座の背景と新たなリニューアル
今回の開催は、前回から2年ぶりとなり、社会情勢や支援現場の変化に応じて内容がリニューアルされました。講座は、「わたし」「緊急支援」「法律」「政策提言」「情報」の6つのキーワードを軸に、難民を取り巻く現状や課題、そして支援のあり方について立体的に学ぶことができます。特に注目すべきは、難民当事者の実体験を基にした講義であり、「難民×情報」というテーマのもと、メディアを通じて発信される情報がどのように難民への理解を促進するかを探求します。
日本では、難民の存在がSNSなどで誤解され、ヘイトスピーチや不安を煽られることも少なくありません。こうした現象に対し、受講生に対して「難民受け入れの意味は何か」「包摂を目指すためにはどうすればよいのか」といった問いかけが行われ、深い理解と洞察を促進します。
講座の魅力と特長
1.
多様な視点で考える
「緊急支援」「法律」「政策提言」「情報」といったテーマに基づく7つの講義が用意され、受講生は日本の難民について多角的に見つめることができます。
2.
多彩な講師陣
講師は、難民支援の現場で活躍する実務者や研究者、弁護士など、多様な経験を持つ専門家で構成されています。受講生の質問に対しても、丁寧に対応し、知識を深める場を提供します。
3.
ネットワークの形成
様々なバックグラウンドを持つ受講生が集まり、オンラインでのディスカッションや交流会を通じて、志を同じくする仲間と出会う良い機会が得られます。
受講対象者
この講座は、他者との意見交換を大切にし、SNSでの排除的な言説に疑問を感じている方々を含め、難民問題について基本から学びたい方に特におすすめです。また、地域で外国人支援に貢献したい方や、大学で学ぶ機会がない方も歓迎します。
参加の詳細
- - 開催日: 2025年10月25日(土)9:00〜15:40(オンライン)、26日(日)10:00〜16:00(会場またはオンライン)
- - 場所: 明治学院大学 白金キャンパス
- - 定員: 先着順、1日目オンライン+2日目対面参加60名、両日オンライン参加100名
- - 参加費: 1日目オンライン+2日目対面一般15,000円、学生7,500円;両日オンライン一般12,000円、学生6,000円
結びに
「難民アシスタント養成講座」は、難民支援に従事する人材を探索・育成する重要なプログラムです。今後も毎年開催し、多くの方に日本における難民受け入れに関する学びの機会を提供していきます。この活動を通じて、より豊かな社会を一緒に築いていきましょう。