新しいビール大麦開発
2025-10-27 12:26:34

気候変動に対応した新たなビール大麦品種の開発が始まりました

サッポロビールが新たなビール大麦品種の開発を開始



サッポロホールディングスのグループ企業であるサッポロビールが、気候変動に対応するために新しいビール大麦の品種開発を始めました。これは、北海道の厳しい冬に耐えることができ、さらには温暖化の影響で夏場の育成が困難な環境下でも栽培が可能な品種を目指しています。この取り組みは、ビール業界全体にとって画期的な試みとなるでしょう。

増大する気候変動の影響


近年、地球温暖化による影響が農業に深刻な問題をもたらしています。農作物の品質低下や生産量の減少が指摘される中、特にビールの原料となる大麦の安定供給が危ぶまれています。サッポロビールは、この報告を受けて、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構との共同研究を進め、9月11日に研究成果を発表しました。

北海道の特殊な気候に適応


北海道のビール大麦は、比較的穏やかな気候の本州とは異なり、厳しい冬に耐える必要があります。このため、これまで主に春播きで栽培が行われてきましたが、急激な気候変動が影響し、定期的に大雨や高温が発生するようになっています。このような条件下において、穂発芽や病気の発生など、様々なリスクが増加してきました。

本研究では、さまざまなビール大麦の遺伝資源を利用して、秋播きという新たな栽培方法を探ることが主な目的です。サッポロビールと農研機構は、およそ152種類のオオムギを栽培し、その結果として、秋播きに適した複数のオオムギ品種を見出しました。

秋播き二条ビール大麦の可能性


調査の結果、特に9月下旬に播種し、水はけの良い土壌で病気対策を施した場合、秋播きに適したオオムギが見つかりました。二条ビール大麦もその一つであり、越冬耐性のある新たな品種の開発が期待されています。この開発が成功すれば、大麦の収穫時期を気候が穏やかな夏の初めに迎えられる可能性が高まります。

今後の展望


サッポロビールは、今後も農研機構との連携を深め、秋播きが可能なビール大麦の品種開発を進めていきます。2035年までに新品種の登録出願を目指し、最終的には北米など気象条件が似ている地域でも実用化を検討しています。

また、サッポログループは「大地と、ともに、原点から、笑顔づくりを。」というサステナビリティ方針のもと、「持続可能な社会の実現」と「グループの持続的な成長」を同時に実現するための取り組みを続けています。

お問い合わせ


消費者の方々からのお問い合わせは、サッポロビールのお客様センター0590-123-456までどうぞ。サッポロビールは、次世代のビールづくりに向けて新しい挑戦を続けてまいります。


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会社情報

会社名
サッポロホールディングス株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号
電話番号

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