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渋谷区、イッツコムと連携し防災行政無線情報をテレビで受信可能に

4月1日より、イッツ・コミュニケーションズ株式会社（以下、イッツコム）が提供するテレビ自動お知らせサービス「イッツコム テレビ・プッシュ」が、東京都渋谷区と連携を開始しました。これにより、渋谷区の防災行政無線の緊急放送が、対象となるご家庭のテレビで受信できるようになります。

これまで、防災情報は主に防災行政無線や自治体からのメールなどで配信されてきましたが、今回の連携により、緊急性の高い情報がテレビを通じてリアルタイムに届けられるようになります。特に、窓を閉めた部屋やビルの谷間など、防災行政無線が聞き取りにくい場所でも、テレビ・プッシュのIPボックスとテレビのスピーカーから音声で放送を聞くことが可能です。

防災行政無線の緊急放送に加え、渋谷区が配信する「しぶや安全・安心メール」の情報も連携

本サービスは、防災行政無線の緊急放送だけでなく、「しぶや安全・安心メール」の情報も連携しています。避難準備情報や避難勧告、避難指示など、迅速な情報伝達が必要な事態においても、テレビを通じて確実に情報を受け取れる体制が整いました。

自治体にとって導入しやすい仕組み

イッツコムは、川崎市、横浜市、世田谷区、大田区、目黒区など、複数の自治体と既に防災情報の連携を行っていますが、防災行政無線との連携は渋谷区が初めてとなります。今回の連携では、自治体の防災行政無線システムの改修を必要としないため、導入が容易な点が特徴です。

サービス概要

「イッツコム テレビ・プッシュ」は、月額650円（税抜）の基本利用料金に加え、IPボックスのレンタル料金（月額500円／税抜）が必要となります。既にイッツコムのサービスを利用している方は、基本利用料金が月額650円（税抜）となります。IPボックスは購入することもでき、その場合は9,800円（税抜）となります。

サービスエリアは、渋谷区、世田谷区、目黒区、大田区、町田市（東京エリア）、宮前区、中原区、高津区（川崎エリア）、青葉区、港北区、緑区、都筑区など（横浜エリア）です。サービス利用には、HDMI入力端子のあるテレビとインターネット回線が必要です。

今後の展開

イッツコムは、今後もサービスエリア内の他の自治体との連携を進め、防災行政無線の緊急放送の配信エリアを拡大していく予定です。東急線沿線を中心に、地域住民の安心・安全な生活に貢献していく考えを示しています。

まとめ

今回の渋谷区とイッツコムの連携は、防災情報伝達における新たな一歩と言えるでしょう。テレビという身近なツールを活用することで、情報伝達の遅れによる被害を最小限に抑えることが期待されます。今後、他の自治体への連携拡大により、より広範囲で安心・安全な情報提供体制が構築されることが期待されます。

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