兵庫・香川の魅力を味わうツアー体験
2024年、兵庫県と香川県が共同で展開する観光プロジェクト「ローカルガストロノミーと日本の美しきカントリーサイド」。このプロジェクトでは両県の地域資源を最大限に活かしたプレミアム周遊ツアーが注目されています。今回は、特に「ローカルガストロノミーと日本の美しきカントリーサイド」ツアーの一環として行われた、西山酒造場の体験を取材しました。
西山酒造場の歴史
兵庫県丹波市に位置する西山酒造場は、1849年に創業した歴史ある酒蔵です。その名は、日本を代表する俳人である高浜虚子との深い関係に由来し、彼が命名した代表銘柄「小鼓」も有名です。酒のボトルデザインは芸術家、綿貫宏介の作品であり、目を引くシンプルな美しさを誇ります。
蔵見学の魅力
参加者は、西山酒造場の蔵人に導かれ、酒造りにまつわる深い知識を直接聞きながら蔵内を見学しました。見学は「解憂境」からスタートし、そこで文化人たちとの関係や酒造りの熟成過程についての話が展開されました。特に高浜虚子の句碑や芸術家の手がけたデザインに触れながら、参加者たちは酒造りにまつわる多くのものに感銘を受けました。
また、蔵人が語る歴史の奥深さや酒に対する情熱は、参加者にとって新たな視点を提供しました。手に取るように酒作りの古き良き技術と文化が織りなす景色が伝わってきました。
鼓傳での特別な食体験
見学後は、2024年にオープンした「鼓傳-koden-」へと移動し、ここでの昼食がまたの楽しみです。鼓傳では西山酒造場自慢の「丹波地鶏の木枡せいろ」をいただきました。この料理は、丹波産の有機醤油麹で味付けされた地鶏や地元の有機野菜が使用されており、発酵調味料のみで仕上げられています。素材本来のうまみが生かされた一品で、参加者からは「素材が優しく体に染み入るよう」との声が上がりました。
参加者の声
実際に体験された方々からは、「蔵見学では酒造りに対する蔵人の情熱が伝わり、感動した」「鼓傳の料理は発酵調味料のおかげで素材の味を引き立てていた」などのフィードバックがありました。また、鼓傳のデザインが昔の酒蔵を活かしていることも高く評価され、「歴史を感じつつ新しいものを楽しめる」といった声もありました。
終わりに
ひょうご観光本部は、今回のように地域の歴史や文化を体験し学ぶことができるツアーの提供に注力しています。魅力あふれる食や文化を感じながら、参加者にとって特別な思い出となることを目指しています。ぜひ次回のツアーで、兵庫と香川の魅力を味わってみてはいかがでしょうか?