CSA Japan Congress 2015
2015-10-21 09:30:02
クラウドセキュリティの未来へ:CSA Japan Congress 2015が東京で開催
クラウドセキュリティの未来:CSA Japan Congress 2015
2015年、東京大学の地に、クラウドセキュリティの未来を展望するシンポジウム『CSA Japan Congress 2015』が開催されました。このイベントは、クラウドコンピューティングにおけるセキュリティ対策の重要性が増す中、最新の技術や動向を共有し、関係者間の連携を強化することを目的として、一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンス(CSAジャパン)が主催しました。
国際規格と新技術:進化するクラウドセキュリティ
シンポジウムでは、クラウドセキュリティの国際規格ISO/IEC 27017の最新動向が大きく取り上げられました。この規格の正式決定が間近に迫る中、クラウド特有のセキュリティ管理が世界的に標準化されようとしています。さらに、STAR認証をはじめとした様々な認証制度の充実も期待され、クラウドサービスの信頼性向上に大きく貢献すると考えられています。
近年、クラウドセキュリティ分野では、CASB(Cloud Access Security Broker)、SDP(Software Defined Perimeter)、Dockerコンテナセキュリティ、SaaS環境セキュリティなど、革新的な技術が次々と登場しています。本シンポジウムでは、これらの技術動向についても深く掘り下げ、専門家によるパネルディスカッションを通して活発な議論が交わされました。
豪華講演陣と充実のプログラム
イベントには、国内外の第一線で活躍する専門家たちが登壇。東京大学名誉教授である吉田眞氏による開会挨拶に始まり、JIPDECの高取敏夫氏によるISO27017に関する特別講演、マクニカネットワークスの夏目道生氏、JBサービスの沖野清美氏らによる基調講演など、多岐にわたるテーマが網羅されました。
特に注目を集めたのは、ヤフー株式会社の五味秀仁氏による次世代認証方式FIDOに関する講演です。FIDOは、パスワードに代わるより安全な認証方法として期待されており、クラウドセキュリティの強化に大きく貢献する可能性を秘めています。
その他にも、BSIグループジャパンの南孝伸氏によるISO/IEC 27018認証に関する講演や、日本クラウドセキュリティアライアンスの笹原英司氏による欧米のIoT/ビッグデータセキュリティに関する講演など、多様な視点からの発表がありました。
スポンサー企業による展示と活発な交流
JBサービス株式会社、マクニカネットワークス株式会社、BSIグループジャパン株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社など、多くの企業がスポンサーとして参加し、最新のセキュリティソリューションの展示を行いました。来場者たちは、企業担当者と直接意見交換を行い、活発な情報交換の場となりました。
まとめ:クラウドセキュリティの未来へ向け
『CSA Japan Congress 2015』は、クラウドセキュリティの現状と未来を展望する貴重な機会となりました。最新の技術動向や認証制度、そして、それらを支える人材育成の重要性が改めて認識され、参加者にとって大きな刺激と学びの場となったと言えるでしょう。クラウドセキュリティは、進化し続けるテクノロジーと共に、更なる発展を遂げていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本クラウドセキュリティアライアンス
- 住所
- 東京都千代田区一番町10-8一番町ウェストビル5F
- 電話番号
-