興部町と森林保全
2024-07-30 13:39:42

興部町とイオン環境財団が森林保全の協定を締結

興部町とイオン環境財団の森林保全協定の背景



興部町(おこっぺちょう)は、オホーツク海沿岸に位置する北海道の町で、特に酪農と漁業が盛んです。この地域では、過去にオホーツク海の潮風が農業や森林に大きな影響を与えたことがありましたが、1959年には冷害対策として防風林の造成が始まりました。これにより、町は持続可能な環境づくりに取り組むようになりました。現在、植樹から64年が経過したトドマツ防風林は更新時期を迎えており、このタイミングで新たな活動が展開されることとなりました。

協定の締結と内容



2023年、興部町の町長硲一寿氏、オホーツク中央森林組合の代表理事・野呂田厚司氏、公益財団法人イオン環境財団の理事長・岡田元也氏(イオン株式会社取締役代表執行役会長)によって、森林保全および管理活動に関する協定が締結されました。この協定は、地域の森林資源を持続的に守るための重要な一歩となります。

オホーツク中央森林組合の役割



オホーツク中央森林組合は2003年に発足し、紋別市と興部町、西興部町の三つの森林組合が統合されたものです。この組合は、持続可能な森林経営や地域間の森林づくりを推進しています。2023年度には196ヘクタールでの植栽や505ヘクタールでの下刈り作業を実施しました。

イオン環境財団の国際協力



イオン環境財団は1990年に設立され、自然災害や伐採によって失われた森林の再生を目指し、国内外で様々な取り組みを進めています。特にアジア地域を中心に、多くのボランティアと協力し、植樹活動を展開。また、北海道では2002年から知床での植樹を行い、その後も支笏湖周辺での植樹活動を続けています。

新たな計画と活動



今回の協定に基づき、興部町の宮下地区にあるトドマツ防風林の3ヘクタールについての更新作業が計画されています。この更新には、5年間をかけて3000本の植樹が行われ、3,000名のボランティアが参加してその活動を支えます。新しい植樹は、防風林の持続的な保全を目的としており、次世代へとみどり豊かな自然環境を引き継ぐための重要な施策です。

連携・協力の具体的内容



この協定には、以下の連携・協力事項が含まれています:
1. 協定森林の植樹および管理
2. 協定森林の保全
3. 協定森林での環境活動の普及啓発

今後の展望



協定の有効期限は、2024年から2029年の5年間です。興部町、オホーツク中央森林組合、イオン環境財団の3者は、環境活動に積極的に取り組むことで、未来における持続可能な地域づくりを推進していく考えです。地域の自然環境を保全し、次の世代へと引き継ぐための活動が、今後一層注目されることになるでしょう。


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会社情報

会社名
公益財団法人イオン環境財団
住所
千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1 イオンタワー25階
電話番号
043-212-6022

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