インドネシアの専門学校と提携し介護人材育成を加速するAHGの新モデル

インドネシアの介護人材育成に向けた新たな取り組み

ASIA HUMAN GATEWAY（AHG）は、介護分野における人材育成を主な目的とし、インドネシア国内の27の専門学校と提携を結びました。この新しい取り組みは、インドネシアの専門学校生が在学中に介護学を修了し、さらに日本語検定3級を取得できる“AHG式日本就労希望海外人材の早期育成モデル”を導入しています。この取り組みを通じて、AHGは両国の社会的な課題の解決を目指しています。

従来のモデルとの違い

これまでの海外人材紹介事業は、発注者である日本企業、人材紹介業者、現地の送り出し機関の3者が直線的に連携しており、その過程で発生する仲介手数料が障害となっていました。しかし、AHGは先行展開していたベトナムモデルを基に、自社で3機関の機能を担うことで、就労希望者と日本企業の負担を軽減し、教育の質や就労後の定着率の向上を実現することを目指しました。これにより介護職における人材育成のための品質向上が図られました。

インドネシアの課題とAHGのアプローチ

インドネシアの高等専門学校（SMK）の卒業後の就職率はおおよそ5～6割とされていますが、特に地方の学生は経済的な理由から都市部に適切な就職先を見つけることが容易ではありません。そのため、AHGの新モデルは、これまでの課題を考慮した上で、地方の学生に特化した支援を行うという新たなアプローチを取ります。日本の介護市場の需要とインドネシアの介護職を目指す学生のニーズをうまく結びつけています。

プログラムの具体的内容

AHGは、現地の事業者との提携を通じて、日本就労手続きや日本語教育、特定技能試験対策を在学中から行えるプログラムを開発しました。このプログラムによって、学生は卒業後すぐに日本での就労が可能となるため、早期就労の実現が期待されます。また、日本企業との面接を在学中にセッティングすることで、企業にとっても有望な人材を早い段階で発見できる機会となります。