eSOLがポスト5G情報通信システムの研究開発に採択!ロボティクス分野での次世代技術の可能性
eSOLがポスト5G情報通信システム基盤強化に貢献
イーソル株式会社(以下、eSOL)から嬉しいニュースが届きました。東京都中野区に本社を構えるeSOLが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募で提案した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」について、共同提案者として採択されたのです。
この事業は、少子高齢化が進む日本において、労働力不足の解消や生産性向上が求められている中での重要な取り組みです。特に、ロボット技術を用いた自動化の促進が期待されています。これまで、産業用ロボットの利用は主に自動車や電機など限られた分野での活用に留まっていましたが、今後は中小企業や食品業界、さらには物流や建設業界など、多岐にわたる業種への拡大が必要とされています。
また、グローバルに拡大を続けるロボット市場において、日本の競争力が危ぶまれる声も多く聞かれます。特に、AIやデジタルツインといった先進技術の活用において、アーキテクチャの進化には遅れが指摘されています。
本事業は、eSOLを含む7つの企業や機関が共同で提案し、「ロボットSI効率化に向けた品質・信頼性・安全性強化型ソフトウェア開発基盤の構築」に取り組むものです。このプロジェクトは、サービスロボットや産業ロボットの導入を加速させることを目的にしています。具体的には、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用し、モジュールベースのロボットアーキテクチャを定義することにより、柔軟かつ低コストなロボットシステムの開発手法を確立することを目指します。
目指す技術と開発内容
プロジェクトの中で、eSOLは特に以下の3つの領域にフォーカスして研究開発を行います。
1. リアルタイム性のあるROS実行環境の開発
ROS (Robot Operating System)を用いたリアルタイム実行環境を整備し、ロボット開発がより効率的に行えるようにします。
2. マイクロコントローラ向けのROS移植環境の開発
次に、マイクロコントローラ上でのROSの実行環境を構築することで、より幅広いハードウェア環境でのロボット開発を可能にします。
3. ミックスドクリティカリティを実現できるシステムの開発
最後に、複数の重要度を持つプロセスを一つのシステム内で並行して動作させる技術を開発し、ロボットシステムの効率化を図ります。
この事業の実施期間は2025年から2027年度となっており、代表事業者となる産業技術総合研究所を中心に複数の企業が協力し、未来のロボット技術の基盤を築くことを目指します。
eSOLの企業概要
eSOLは、サイバーフィジカル社会の実現を目指すフルスタックエンジニアリング企業です。独自のマルチカーネルテクノロジーを基盤にしたリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)eMCOS®を中心に、さまざまな分野のソフトウェア開発をサポートしています。
特に、FA、医療機器、人工衛星など、厳格な品質基準が求められる分野でもその技術が活用されており、多様な業種との共同研究も行っています。創業50周年を2025年に迎え、東京証券取引所スタンダード市場に上場する成長企業として、さらに大きな飛躍を遂げることでしょう。eSOLの挑戦から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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イーソル株式会社
- 住所
- 東京都中野区本町1-32-2ハーモニータワー
- 電話番号
-
03-5365-1560