日本初の生成AIを活用した教育プログラム「PLP」が始動
2025年4月7日、公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)は、収束した教育のニーズに応えるべく新たな教育プログラム「Positive Learning Program(PLP)」の記者発表会を東京都千代田区の青年会議所会館にて開催しました。この新しいプログラムは、子どもひとりひとりに適した学びを提供することを目的にしています。
PLP発足の背景
現在、教育界では子どもの学び方が多様化しており、個別最適化のニーズが高まっています。しかし、学びの内容の専門性が増す一方で、教員の数が不足しているという問題も抱えています。このような背景から、日本JCの新教育システム創造会議は、東京学芸大学や株式会社カナメプロジェクト、NPO法人フリースクール全国ネットワーク、ベネッセ教育総合研究所などと連携し、PLPを立ち上げることに決まりました。
PLPは、生成AIを活用し、地域の企業や住民と共同で子どもたちへのサポート体制を整えることを目指します。このプログラムでは、地域社会が子どもたちの学びを支える伴走者として機能し、個々の個性や興味に寄り添った学びの機会を提供します。これまでになかった新しいアプローチで教育を変革することを目指しています。
記者発表会の様子
発表会では、PLPスタートアップチームのメンバーが登壇しました。東京学芸大学の金子嘉宏教授や、株式会社カナメプロジェクトの遠藤太一郎CEO、NPO法人フリースクール全国ネットワークの中村尊理事などが参加しました。彼らはPLPの概要とその重要性を詳しく説明し、メディアの質問にも丁寧に応じました。
今後の展開として、プログラムは3月から全国4つのフリースクールおよび公立教育機関で先行モデルケースとして導入されています。倉敷、駒ケ根、神戸、花巻がその対象地域であり、そこから得られた結果をもとに、今年の6月までに全国30カ所での実証実験を進める予定です。最終的には、このプログラムを文部科学省や各自治体へ制度化の提言を行う計画です。
日本JCの役割
日本JCは、この新たな教育プログラムを推進する中心的な役割を果たしており、全国各地の青年会議所メンバーとの連携を強化しています。彼らは、未来の子どもたちにより良い学びの機会を提供し、教育の質を向上させる取り組みを進めていきます。
最終的には「未来に繋がる共育宣言」を広めていくことを目指しています。この取り組みが日本の教育風土を豊かにし、将来の社会を担う子どもたちに必要な知識と経験をつける手助けとなることを期待しています。
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