ヴェラリア社とのコラボレーションによる新革命
テルモンは、第78回カンヌ国際映画祭の公式パートナーとして、シャンパーニュの新たな時代を切り開く「プレミア」を発表しました。この革新的な軽量シャンパーニュボトルは、従来のボトルよりも約35g軽量で、総重量はわずか800g。これにより、製造時のガラス使用量が削減され、カーボンフットプリントも約4%減少しました。環境を意識した取り組みが、ついに製品として具体化したのです。
カンヌ国際映画祭との絆
テルモンは、芸術と環境保護に対する深いコミットメントをもって、カンヌ国際映画祭と関係を築いてきました。この5年間、テルモンは映画祭の裏方として、映画関係者たちと協力し続けてきました。カンヌ国際映画祭の総代表、ティエリー・フレモー氏も「テルモンとのコラボレーションは喜ばしい」とコメントし、その革新に期待を寄せています。
環境保護への姿勢
新たなボトル「プレミア」の開発は、大手ガラスメーカーのヴェラリア社との重要なパートナーシップのもとで進行しました。テルモンは、基準を超えて新たなスタンダードを目指すという理念を持っています。この軽量ボトルは、シャンパーニュの製造に必要な耐圧性を維持しつつ、デザイン性のクオリティも落とさないというアプローチが取られています。環境への配慮を重視したこれらの革新は、シャンパーニュ業界全体のスタンダードを再定義する一助になると期待されています。
映画祭での発表
映画祭の華やかなレッドカーペットで、テルモンの「プレミア」が初めて開封される瞬間は、その意味合いも非常に深いものがあります。このボトルが示すのは、ただのシャンパーニュではなく、未来を見据えた持続可能な選択とも言えるでしょう。メゾン・テルモンの社長ルドヴィック・ドゥ・プレシ氏は「このボトルは、地球との関わり方を根本から変える可能性を持っている」と語ります。
サステナブルなビジョン
テルモンは、サステナビリティを損なわずに高品質なシャンパーニュを生み出すための独自のビジョンを持っています。2021年からは「母なる自然の名のもとに」プロジェクトを通じて、オーガニック農業への転換や生物多様性の保護など、スケールの大きな改革も行っているのです。現在、70%のブドウ畑が有機認証を受けており、2050年までには炭素排出量の大幅削減を目指しています。
2024年の新たな試み
来年2024年には、有機栽培のブドウのみから造られた新しいキュヴェ「レゼルヴ・ド・ラ・テール」の発売が予定されています。この製品は、除草剤や化学肥料を使用せずに育てたブドウを用いて、テルモンの理念を具現化したものです。映画とシャンパーニュの交差点で、テルモンは未来の可能性を探求しつづけます。
まとめ
カンヌ国際映画祭を通じて、テルモンはシャンパーニュの新たな可能性と環境への取り組みを世界に発信します。「プレミア」という名のボトルは、その象徴として、サステナブルな未来へ向かう一歩となることでしょう。テルモンの挑戦は、シャンパーニュ業界全体に新たなインスピレーションを与えるものです。