横浜市の救急活動におけるDXの進展
近年、横浜市の救急サービスは大きな変革を迎えています。救急出動から医師への引き継ぎまでの時間が延びる中、特に高齢化が進む社会において、救急需要の増加も予測されています。このような状況を背景に、横浜市では「救急活動のデジタル・トランスフォーメーション(DX)」が推進されています。
新たに完成した「傷病者情報共有システム」は、救急隊が救急現場で得た情報を医療機関に迅速かつ正確に伝えるために設計されています。このシステムでは、傷病者の症状やバイタルサイン(生命活動の基本指標)をデジタルデータとして共有できます。具体的には、タブレット端末やスマートフォンを利用して、負傷部位の画像や必要なデータを医療機関に送信します。
1. システム導入によるメリット
システムの導入により、救急隊はより迅速かつ正確な対応が可能になります。医療機関への情報伝達が効率化されることで、救命率の向上が期待されています。また、リアルタイムでの情報共有が行えるため、医師は来るべき患者の状態を事前に把握し、適切な処置を準備できるでしょう。
2. 傷病者情報共有システムの概要
傷病者情報共有システムは、次のような特徴を持っています:
- - データ・画像共有: 救急隊が収集した傷病者のデータや画像が医療機関と即座に共有されます。
- - バイタルサインの測定: 体温、脈拍、呼吸、血圧といった基本的な健康指標をデジタル化し、必要な情報が医療機関に届きます。
- - AI-OCR技術の活用: 救急隊員が本人確認を行うために、氏名等の情報をタブレットでスキャンし、AIが文字を認識します。
3. システムの運用開始日時
この新システムは、令和8年3月18日(水)午前8時30分から運用開始予定です。市民の皆様には、システムの円滑な運用に向けてご理解と協力をお願い申し上げます。
4. 市民へお願い
システム運用にあたり、市民の皆様にお願いがあります。救急隊員が現場でタブレットやスマートフォンを操作する際には、以下の点にご協力ください:
- - 本人確認: タブレットのカメラで確認書類の撮影をお願いする場合がありますので、あらかじめご準備ください。
- - 負傷部位の撮影: 医療機関に正確な情報を伝えるために、傷の状態を撮影することがあります。ご理解とご協力をお願いいたします。
結論
この「傷病者情報共有システム」の導入は、横浜市の救急活動に新たな時代をもたらします。最新の技術を活用することで、救急医療の質向上が進むことが期待されております。市民の皆様のご協力が、救命活動をより効果的にするために重要です。
横浜市の救急隊は、全90隊が協力しこのシステムを運用し、地域医療の充実に寄与できるよう尽力してまいります。お問い合わせは、消防局救急企画課長 谷津直樹、または医療局救急・災害医療課の濱井俊充までお願いいたします。