フォトラクションとパーソルグループの戦略的協業
株式会社フォトラクション(本社:東京都品川区、代表取締役 CEO:中島 貴春)は、総合人材サービスを展開するパーソルグループとの協業を発表しました。両社は「建設の世界を限りなくスマートにする」をミッションに掲げ、建設業界の人材不足の解決に向けて新たなサービスを共同で開発していく方針を示しています。
パーソルベンチャーパートナーズの株式取得
この協業の一環として、パーソルグループのコーポレートベンチャーキャピタルであるパーソルベンチャーパートナーズ合同会社がフォトラクションの株式を一部取得しました。この動きは、両社の協力関係を強化し、リソースを最大限に活用するための重要なステップといえます。
背景と建設業界の現状
建設業界は長年にわたり、汎用ソフトウェアを活用した生産性向上に取り組んできました。しかし、近年のAIやBIM(Building Information Modeling)の進展により、より一層の効率化が求められています。特に、これらの技術を活用するためには、高度な専門知識を持つ人材が必要とされますが、その人材の育成や確保が課題となっています。特にBIMについては、その普及が遅れており、業界全体での人材不足が深刻な状況です。
フォトラクションは、2018年からAIを活用したデジタル化を推進しており、建設業界におけるBIMの本格活用を掲げています。従来の「作業人材」から「エンジニア」としてBIMオペレーターを育成する必要性を認識し、さらなる取り組みを進めています。
テクノロジーと人材の融合
今回の協業により、フォトラクションの提供する建設BPaaS(Business Process as a Service)やBIM、そしてAIを活用し、建設業務の効率化を図ります。また、専門人材とテクノロジーを融合させることで、利便性を大幅に向上させる新たなサービスの開発を目指します。これにより、単なる人材派遣を超え、建設業界における本質的な問題解決に貢献することを目指します。
パーソルとの具体的な取り組み
パーソルベンチャーパートナーズとの協業では、以下の内容が含まれます:
- - フォトラクションの株式取得を通じた資本連携
- - テクノロジーと専門人材を融合した業務効率化サービスの共同開発
今後の展望
フォトラクションは、2025年度内にBIMとAIを活用した建設業向け効率化サービスを提供開始することを目指しています。この新しいサービスは、業界の構造的課題に対処し、包括的なソリューションを提供することで、建設業界の生産性を向上させることを狙っています。
会社概要
フォトラクションは、「建設の世界を限りなくスマートにする」という理念のもと、効率的な生産性向上サービスを提供しています。建設現場に特化した写真や図面の管理アプリケーションを提供し、データのアウトソーシングの仕組みをクラウドで展開しています。
代表取締役:中島 貴春
本社所在地:東京都品川区西五反田七丁目9番5号SGテラス4階
設立:2016年3月14日
資本金:2,482百万円
URL:
Photoruction 公式サイト
この取り組みにより、建設業界の未来はよりスマートで効率的なものへと変わっていくことでしょう。今後の進展に注目です。