近鉄のAI踏切見守りシステム実証実験が2025年にスタート

近鉄の踏切道に新たな安全対策が導入される！

近畿日本鉄道株式会社（以下、近鉄）は、丸紅ネットワークソリューションズ株式会社と協力し、2025年4月1日から「AIによる画像解析を活用した踏切道歩行者見守りシステム」の実証実験を行うことが決まりました。このシステムは、奈良線の瓢箪山第2号踏切道と京都線の山田川駅構内踏切に設置される予定で、近鉄の安全性向上に寄与することが期待されています。

AIで踏切の安全を見守る

この見守りシステムは、踏切に設置されたカメラが映像を捉え、そのデータをAIが解析します。列車接近時に踏切道に取り残された人を検知した場合には、自動的に「押ボタン式踏切支障報知装置」や「非常通報装置」が作動します。これによって、異常が発生した際に素早く列車や関係部署に通報することができます。

実証実験の内容

具体的な実証実験の内容は以下の通りです：

1. 期間: 2025年4月1日からしばらくの間。
2. 場所: 奈良線の瓢箪山第2号踏切道、京都線の山田川駅構内踏切。
3. 検証内容:
- 列車接近時に、踏切道等に取り残された人の判定に関するAIの検知精度を検証します。
- 既存の押ボタン式踏切支障報知装置や非常通報装置との連携の検証も行います。

安全性向上の期待

踏切での人身事故を未然に防ぐために、AI技術を活用したこの新しい見守りシステムは、非常に高い期待が寄せられています。既存の安全装置と組み合わせて、より一層の安全確認を行うことが目指されています。実証実験を通じて得られたデータとフィードバックは、将来的なシステムの本格導入に向けての貴重な財産となるでしょう。