カラオケ業界で環境へ配慮した再生可能エネルギー導入
最近、カラオケ業界においても、環境に優しい取り組みが進んでいます。株式会社コシダカが展開する「カラオケ まねきねこ」では、11店舗に再生可能エネルギーを導入することが発表されました。この取り組みは、株式会社パワーエックスが提供する蓄電池を使った電力サービス「X-PPA」に基づき、2025年6月からスタートします。
導入店舗の詳細
具体的には、再生可能エネルギーが導入される店舗は、広島県に7店舗、岡山県に2店舗、山口県および島根県にそれぞれ1店舗が含まれています。年間使用量は約2GWhと大規模なものであり、地域における再エネ促進が期待されます。この導入は、複数の店舗を一括で切り替える初の試みでもあります。
X-PPAの仕組み
「X-PPA」は、風力や太陽光などの再生可能エネルギーをベースにした電力サービスです。特に、昼間に発電された電力を蓄電池に蓄え、夜間のピーク需要に応じて「夜間太陽光」として供給します。カラオケのように夜間の電力需要が高い業種では、この蓄電池の活用が非常に効果的です。
供給の詳細
このサービスから供給される電力の70.9%は、追加性のある再生可能エネルギー源から調達され、残りの29.1%は卸電力取引市場などからの最適仕入れによって供給されます。この取り組みによって、コシダカは導入する店舗から年間約896トンの温室効果ガスを削減することができるため、持続可能な社会の実現に大きく貢献します。
取り組みのポイント
- - 複数の再エネ源と蓄電池を活用: 夜間の需要に応える環境に優しい電力供給。
- - 一括切り替え: 複数店舗の電力契約を効率的に管理。
- - 柔軟性のある対応: 店舗移転や需要変化があった場合にも対応可能。
企業紹介
「カラオケ まねきねこ」を展開する株式会社コシダカは、2008年に設立され、東京都渋谷区に本社を構えています。代表取締役社長の腰髙氏が率いる同社は、エンターテインメント業界において多くの店舗を運営しています。
また、電力サービスを提供する株式会社パワーエックスは、2021年に設立され、東京都港区を本拠地としています。代表取締役社長CEOの伊藤正裕氏がこの企業を牽引し、革新的な電力ソリューションの提供に努めています。
再生可能エネルギーの導入が進む中で、カラオケ業界の取り組みが、持続可能な社会の実現にどれほど寄与するのか、今後の動向に注目が集まります。