『両手にトカレフ』文庫化
2024-11-06 16:57:17

ブレイディみかこ氏の初小説『両手にトカレフ』が文庫化!

ブレイディみかこ氏の待望の文庫化作品『両手にトカレフ』



2024年11月6日、株式会社ポプラ社からブレイディみかこ氏の初の長編小説『両手にトカレフ』が文庫として発売されます。この作品は、2022年に発表された単行本に特別対談を加えた形での文庫化であり、多くの読者の興味を引くことでしょう。

過去の作品からの続編



『両手にトカレフ』は、著者が『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で書くことができなかったティーンエイジャーのことを描くために誕生した作品です。物語の主人公、14歳のミアはシングルマザーの家庭で育っており、自身がヤングケアラーとして弟の世話を励んでいる姿が描かれます。ミアの生活は日常的な重圧に満ちたもので、彼女は図書館で出会ったカネコフミコの自伝に強く惹かれます。

読者の心に響くストーリー



ミアがフミコの自伝を読み進める中で、彼女は同級生の誰よりもフミコに親近感を抱くようになります。それに対し、学校生活では自らの抱える苦しみを誰にも打ち明けることができません。しかし、クラスメートのウィルから依頼されたラップのリリック作成をきっかけに、ミアは少しずつ自身の現実を受け入れ、変化を遂げていくことになります。

この作品には、「世界はここから変えられる」というブレイディ氏の強い思いが込められており、そのために多くの支持を受けているのでしょう。

各界からの称賛



著名人たちの中からも、作品に対する絶賛の声が寄せられています。作家である西加奈子氏は「この物語は、かき消されてきた小さな声に力を与えている」と指摘し、絵本作家のヨシタケシンスケ氏は「今、この時代にブレイディさんが必要で、この物語は彼女にしか作れない」とコメントしました。読者がこの作品を読み終えた後の深い感動についても、多くの著名人が触れています。

特別な付録と著者の思い



文庫版には、特典としてバービーさんとの対談「『私は私なんだ』という想いを持つ」が収められており、読み応え十分です。また、初版限定でミカ先生の直筆メッセージが書かれたメッセージカードも付いてくるため、ファンにはたまらない特典となっています。

物語の背景



物語は寒い冬の朝、ミアが図書館に向かうところから始まります。彼女は短くなった制服のスカートを穿き、いつもは閉じているエレベーターの扉が開いた瞬間を逃さず乗り込みます。カネコフミコの自伝を手にした彼女の心の中には、同級生たちとの距離感や自分自身への葛藤が渦巻いています。


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会社情報

会社名
株式会社ポプラ社
住所
東京都品川区西五反田3丁目5番8号JR目黒MARCビル12階
電話番号
03-5877-8101

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