「atelier saison」~音楽と愛で結ぶアトリエ~
2025年12月21日、東京都国立市に新しい風が吹き込む「atelier saison」がオープンしました。これは、グランドピアノが常設され、犬猫同伴も可能なアトリエ型のカフェ兼レンタルスペースであり、代表の五十嵐麻規さんの母の思いと、自身の経験が詰まった特別な場所です。
背景にある母の想い
五十嵐さんは、2023年に母を失ったことがこのプロジェクトの始まりと語ります。「母は生前、『犬のナッツの行く末』を心配していました」と言うように、母親が愛犬ナッツに深い想いを寄せていたことが根底にあります。長い間働き続ける生活の中で、同居するペットたちにも十分な愛情を注ぐべきだと感じ、より良い環境を作りたいという願いが強まりました。
ドイツで得た音楽との新しい関係
母の死後、五十嵐さんは自身のドイツ留学の経験を踏まえ、「音楽が日常の一部」として人々を結びつける場を作りたいと強く願いました。ドイツでは、音楽が特別なイベントではなく、人々の日常に自然に溶け込んでいました。この経験を国立市で再現することで、地域の音楽家や学生たちが出会い、成長できる環境を提供したいと考えています。
ヤマハピアノが映画のように蘇る
五十嵐さんの母が愛用していた60年物のヤマハのグランドピアノは、オープンに向けて職人によるフルメンテナンスを受け、見事な音色で息を吹き返しました。このピアノは、「saison」という屋号の由来でもあります。母の名前「節子」にちなんでおり、人生や時間の流れを大切にし、音楽を通して人々とのつながりを育むことを目指しています。
多彩なクリエイターとのコラボレーション
atelier saisonでは、料理のシェフがいるわけではなく、あくまでシンプルな「枠組み」を提供しています。この空間に魅了され、国際的なクリエイターたちが集まってきました。ドイツでの友人たちの協力もあり、多国籍なクリエイターとのコラボレーションイベントが計画されています。
2026年5月にはドイツのファッションデザイナーが来日し、POP-UPショップを開催する予定です。また、音楽大学の生徒やクリエイターたちが「表現の場」として自由に利用できるようになっており、様々なイベントも企画されています。
未来への展望
「atelier saison」では、今後も地域の音楽大学との連携や、定期的なチャリティーコンサート、小規模の事業者やクリエイターの支援を行いながら、コミュニティの活性化に寄与していく方針です。五十嵐さんは、音楽が人々を繋ぐ力を持っていると強く信じ、若い音楽家やクリエイターたちが集まる温かな場所を維持していくことを誓っています。
五十嵐麻規さんの思いが詰まった「atelier saison」は、ただのカフェではなく、音楽が日常に溶け込み、人々が再び集う場として、地域に愛される存在になることが期待されています。皆さんもぜひ訪れて、この特別な空間で音楽と愛のひとときを体験してみてはいかがでしょうか。